QBN2023-2024
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●食後の体位:食後は食べ物の逆流を防ぐため,30分程度座位または半座位(ファウラー位)を保つ.▼原文で掲載しているため内容が古く,解答等が現状にそぐわない場合がございます.109A16▼誤嚥を避けるための食事援助▼嚥下障害のある患者の食事介助①食環境:食事に集中できるよう,状況に合わせて環境を整える.使いやすい食事用具や自助具を活用し,食べ物を口腔まで運びやすいようにする.②姿勢・体位: 安定した座位を保持し,食べ物が視界に入るようにする.嚥下反射遅延等,咽頭期の障害がある場合は,リクライニング法と頸部前屈位で摂取する.③食形態: 摂食・嚥下障害の程度によって固さ,凝集性,付着性を考慮する.水分が多い汁物等は,とろみをつけて調整する.④口腔内の清浄化: 口腔内細菌を減らし,誤嚥性肺炎を予防する.嚥下体操(深呼吸,頸・肩・上肢の体操,口・舌・頬の運動,咳払い,パタカラ発声 等)が効果的である.①誤嚥防止のため,患者の体位を整える.上体を80〜90度に起こし,後頭部に枕等を当てて下顎部が上がらないよう頭頸部を前傾させる.また,膝を少し曲げ腹筋を緩める.②自力で安定した体位がとれない場合は,安楽枕 等を使用し,固定に用いる.③介助者は,患者と目線が同じ高さになるよう めて飲み込むように指導するとよい).誤嚥しやすい患者の食事の援助で適切なのはどれか.1.食材は細かく刻む.2.水分の摂取を促す.3.粘りの強い食品を選ぶ.4.頸部を前屈した体位をとる.正 解 4107P17Fowler〈ファウラー〉位で食事を摂るときの姿勢で誤嚥を予防するのはどれか.1.頸部側屈位2.頸部前屈位3.頸部後屈位4.頸部回旋位正 解 2に座る.1回に口に入れる量を少なめにし,舌の中央に食べ物をのせる.口を閉じてからスプーン等をゆっくり抜く(嚥下時,息を止QUESTIONBANKfornurse2023-24基礎看護学基-45基

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