QBN2026立ち読み
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脳cerebral embolism●血流に乗った血栓が末梢の血管で詰まる(塞栓症).●心房内の血液のうっ滞により血ventricular tachycardiaatrial premature contraction【正答率】89.7% 【選択率】1:4.7% 2:89.7% 3:2.2% 4:3.4% 心房細動の発生栓が生じやすい.医療情報科学研究所 編:病気がみえるvol.2 循環器.第5版,メディックメディア,2021,p.187より改変arrhythmia心房の細かな興奮血液のうっ滞血栓形成血栓の流出塞栓症を生じやすい不1.心2.心3.心4.完脳梗塞には,①ラクナ梗塞,②アテローム血栓性脳梗塞,③心原性脳塞栓症の3病型がある.不整脈が原因で心臓内に血栓ができ,これが血流に乗って脳内の血管で詰まる場合を心原性脳塞栓症または心原性脳梗塞といい,脳梗塞全体の約1/3を占める.したがって,心臓内に血栓を生じやすい不整脈が正解になる.(RB-C57, 58, J35)(RB-C57, 58, J34)×1 心室頻拍は,心室期外収縮が3連発以上生じている状態である.心室細動などの致死性不整脈に移行する可能性があるが,脳塞栓症は生じない.(RB-C57)(RB-C57)○2 心房細動は,心房が高頻度(250〜350回/分)でぶるぶるふるえるように興奮する状態である.心房内の血流が低下し,特に左心耳に血栓を生じることが多い.心房細動は心原性脳塞栓症を引き起こす代表的な不整脈であり,脳塞栓症リスクの高い患者[心不全,高血圧,75歳以上,糖尿病,脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)の既往の合併]には抗凝固薬を投与する.(RB-C60)(RB-C60)×3 心房性期外収縮は,心房から生じる期外収縮である.数が少なければ病的意義は乏しい.頻発する場合は将来的に心房細動に移行する可能性が高くなる.心房性期外収縮のみで血栓はできない.(RB-C57)(RB-C57)×4 完全房室ブロックは心房興奮が心室にまったく伝わらなくなった状態であり,血栓はできない.高度徐脈となるためペースメーカーの植込みが必要になる.●左心耳:左心房につながっている袋のような構造で,ここに血液が貯留すると血栓を生じやすくなる.心房内血栓の約90%が左心耳に生じる.●脳塞栓症リスクの高い患者:心房細動において,脳塞栓症のリスクおよび抗凝固療法を行うかどうかを評価するものとして,CHADS2スコア(C:心不全,H:高血圧,A:75歳以上,D:糖尿病,S:脳卒中や一過性脳虚血発作の既往)がある.●アダムス・ストークス症候群:頻脈,徐脈を問わず,不整脈により脳への血流が減少することで,失神,めまい,けいれんなどの一過性の脳虚血症状を引き起こす病態である.●脳梗塞の臨床病型:109A28【補足事項】(参照 J-29).整脈はどれか.室頻拍房細動atrial fibrillation房性期外収縮全房室ブロックcomplete atrioventricular block正 解 2▼心房細動の合併症CCCC/5CQUESTIONBANKfornurseC0C6109A12109A12必必四肢の痛み 塞栓症の合併脳塞栓四肢塞栓急速な意識障害皮膚蒼白動脈拍動の消失広範な脳梗塞片麻痺

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