J脳・神経疾患●脳血管障害●錐体路障害●痙性片麻痺で,麻痺側の関節は十分に動かず,下肢が伸展する.つま先は垂れていることが多い.●脳性麻痺●パーキンソン病●両大脳半球・脳幹・脊髄側索における両側錐体路障害●大脳基底核の●足尖で歩行し,両膝をするように歩く.●前かがみ,小刻み,手をあまり振らない.●すくみ足.●糖尿病性ニューロパチー●総腓骨神経麻痺●デュシェンヌ型●下位運動ニュ●腰帯筋(中殿筋など)の障害●垂れ足になっているため膝を高く上げ,つま先から投げ出すように歩く.●多発筋炎●閉塞性動脈硬化症(ASO)●腰部脊柱管狭窄症●下肢の 循環障害●脊髄の●馬尾の圧迫●腰を左右に揺すって歩く(膝伸展制限).●歩行を続けると下肢の痛みと疲労感が強くなり,足をひきずるようになるが,休むと再び歩ける. ▼主な歩行障害パーキンソン病で生じる症状はどれか.1.痙性片麻痺歩行 3.小刻み歩行 パーキンソン病の三大症状は,安静時振戦,無動,筋強剛(固縮)である.無動などにより,さまざまな歩行障害を生じる.×1 痙性片麻痺歩行は脳血管障害でみられ,錐体路障害(上位運動ニューロン障害)で生じる.×2 はさみ足歩行は脳性麻痺でみられ,両側錐体路障害で生じる.○3 小刻み歩行はパーキンソン病でみられ,錐体外路症状で生じる.×4 垂足歩行は腓■骨■■神経麻痺でみられ,下位運動ニューロンの障害である.正 解 3この問題には正答率はありません.(巻頭 p.10参照)●パーキンソン病:中脳にある黒質の神経細胞が変性・脱落し,種々の錐体外路症状が表れる原因不明の疾患である.黒質の変性により,ドパミンが減少し,大脳基底核による運動の制御が障害されてスムーズな運動ができなくなる.1回目2回目3回目J-20QUESTIONBANKSelect必修2023-24予想医療情報科学研究所 編:病気がみえるvol.7 脳・神経.第2版,メディックメディア,2017,p.558より改変2.はさみ足歩行4.垂足歩行 けい ほ鶏歩はこう間欠跛行歩行痙性片麻痺歩行・ぶん回し歩行(円弧歩行)痙性対麻痺歩行(はさみ脚歩行)パーキンソン歩行(小刻み歩行)動揺性歩行特徴加速歩行,突進現象.障害部位障害ーロン障害(総腓骨神経麻痺で生じる下腿筋の筋力低下)循環障害障害原因・代表疾患部位筋ジストロフィー神経変性疾患 パーキンソン病 (RB-J50)(RB-J50)(病みえ神340) パーキンソン病 パーキンソン病 パーキンソン病 パーキンソン病 パーキンソン病 パーキンソン病 J問023 J問023
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