.D*デキサメタゾン抑制試験:デキサメタゾン(副腎皮質ステロイドの一種)を投与し,コルチゾールの分泌が抑制されるかどうかを調べる検査.正常であれば,下垂体へネガティブフィードバックがかかりACTHの分泌が減少,それに伴いコルチゾールの分泌も減少するが,クッシング症候群ではそれらが認められない.ただしクッシング症候群のなかでもクッシング病においては,多量のデキサメタゾンを用いた抑制試験においてACTHの抑制が認められる.□⑥ 治療をせずに放置すると,高血圧,糖尿病,脂質異常症,心血管疾患,□⑧ 末梢血では,好中球の増加,好酸球およびリンパ球の減少が特徴的である.骨粗鬆症などの合併症を生じ,予後不良である.を行う.クッシング症候群では血中コルチゾールは高値で日内変動がなく,デキサメタゾン抑制試験では抑制されない.▼クッシング症候群の症状D-33内分泌・代謝疾患内分泌・代謝疾患ACTH過剰症状症状□⑤ コルチゾール,アンドロゲンなどの分泌過剰による症状がみられる検査/診断□⑦ 血中コルチゾールの測定とデキサメタゾン抑制試験*医療情報科学研究所 編:病気がみえるvol.3 糖尿病・代謝・内分泌.第5版,メディックメディア,2019,p.285より改変110A43 108P45 105P46満月様顔貌(にきび)中心性肥満色素沈着ざそう痤瘡水牛様肩(buffalo hump)赤色皮膚線条皮膚菲薄化ひはく皮下溢血多毛ハンプコルチゾール過剰症状アンドロゲン過剰症状症状満月様顔貌・中心性肥満高血圧水牛様肩(伸展性)赤色皮膚線条浮腫筋萎縮・筋力低下骨粗鬆症,尿路結石糖尿病皮下溢血精神症状易感染性月経異常多毛,痤瘡(にきび)色素沈着
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