A..●直腸にある便を十分量かつ快適に排出できない便排出障害であり,排便困難感や残便感を生じる.●腹腔内圧低下●骨盤底筋群の協調運動●排便の回数・量は減少しないものの,硬便となり排便困難感を生じる.●過敏性腸症候群●大腸が便を輸送する能力は正常であるものの,排便の回数・量が減少する.●食事量の減少(食物繊維の摂取不足 等)●大腸が便を輸送する能力が低下しているために排便回数や排便量が減少する.●特発性(原因不明)●内分泌疾患などの全身●抗パーキンソン病薬など111P19□□動□□109A70があったらすぐに排便を試みることが重要である物繊維の多い植物性食品の摂取を勧める.また,水分の十分な摂取も勧める.ロールする.□① 便秘とは,本来体外に排出すべき糞便を十分かつ快適に排出できない状態をいう.排便困難や腹部膨満感,腹痛などの症状を伴うことが多い.□② 便秘は,腫瘍による狭窄などの大腸の形態的な異常によって生じる器質性便秘と,それ以外の要因(薬剤や神経性疾患など)によって生じる機能性便秘に分類される□③ 機能性便秘は,さらに症状と病態によって以下のように分類される.〔治療〕□④ 機能性便秘では,まずは食事や生活習慣の改善を試みる.□⑤ 食事面では,腸粘膜に適度な刺激を与え,蠕□⑥ 毎日の生活のなかで決まった時間に便座に座って排便習慣をつけ,便意□⑦ 散歩などの適度な運動によって,自然排便を促す.□⑧ 生活習慣の改善後も便秘が続く場合,便秘治療薬を併用し排便をコント運動を高めるために,食A-22便秘消化管疾患消化管疾患排便困難型大腸通過正常型の便秘型(QB必修-A11)(QB-A13)(病みえ消20, 21)(イメカラ消136)排便回数減少型大腸通過遅延型性疾患の薬剤★★▼機能性便秘の分類症状分類病態分類イメージ・病態原因医療情報科学研究所 編:看護がみえるvol.2 臨床看護技術.第1版,メディックメディア,2018,p.299より改変機能性便排出障害低下
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