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J.●脳ヘルニアとは,脳組織の一部が,本来の位置から押し出されて頭蓋腔の区画を越えることをいう.●正常では,頭蓋腔は,小脳テントで上下に,大脳鎌で左右に仕切られ,下は大後頭孔に開いている.だいのうかま104P95□□□⑬ 咳□□嗽トール,濃グリセリン)の投与で頭蓋内圧を下げる.流量を増やし,頭蓋内圧亢進を改善する.や努責は頭蓋内圧が亢進するため,誤嚥や便秘に注意するよう指導する.□⑧ 頭蓋内圧亢進が進行すると脳ヘルニアを生じ,生命の危機に陥る.□⑨ 脳ヘルニアの症状は,圧迫を受ける位置によって異なる.検査/治療□⑩ 緊急CT・MRIを行って頭蓋内病変を確認し,浸透圧利尿薬(D-マンニ□⑪ 頭蓋内圧を下げる手段として,低体温療法,水分出納管理(利尿薬投与など),そして脳血管の収縮作用,脳代謝・脳酸素消費低下作用のあるバルビツレート療法がある看護□⑫ 30度の頭部挙上(セミファウラー位)を行うことで,心臓への還流血正常大脳鎌脳室小脳小脳テント大後頭孔脳ヘルニアの種類帯状回ヘルニア(大脳鎌下ヘルニア)テント切痕ヘルニア大孔ヘルニア脳ヘルニア腫瘍 等大孔ヘルニア圧迫部位主な症状前頭葉初期は無症状のことが多い.間脳意識障害(傾眠〜昏睡状態),チェーン‒ストークス呼吸(参照I-18)昏睡状態,中枢性過呼吸,散瞳,対光反射消失,除脳硬直中脳延髄昏睡状態,失調性呼吸,四肢弛緩延髄急激な意識障害の進行(昏睡状態),呼吸障害(自発呼吸の停止)J-11大脳鎌下ヘルニア(帯状回ヘルニア)テント切痕ヘルニア(鉤ヘルニア)脳・神経疾患脳・神経疾患

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