★...*□① 抗血栓薬とは,血栓血栓(線溶)107P15□□□□□111A44113P16形成の予防や治療に用いられる薬物である.虚血性心疾患,脳梗塞などの虚血性脳障害,静脈血栓症(エコノミークラス症候群),心房細動による血栓形成などの予防や治療に用いられる.けられる.主な抗血栓薬は,以下のようである.❸抗血小板薬 アスピリン(バイアスピリン®), チクロピジン(パナルジン®), クロピドグレル(プラビックス®)作用:血小板凝集能を抑制する.医-44血小板血管❶抗凝固薬ヘパリン,ワルファリン(ワーファリン®),ダビガトラン(プラザキサ®),リバーロキサバン(イグザレルト®),エドキサバン(リクシアナ®),アピキサバン(エリキュース®)等凝固因子作用:凝固因子の活性化を抑え,フィブリンの生成を抑制する.❷血栓溶解薬[t-PA(rt-PA),ウロキナーゼ]プラスミン作用:プラスミノゲンを活性化し,プラスミンを生成する.抗血栓薬(RB-G8 止血機構と線溶)(QB必修-医35)(QB-医33)(病みえ循140)*血栓:血小板が凝集した後に凝固因子が活性化することでフィブリンが析出し,血液が固まることによりつくられる.*DOAC:direct oral anticoagulantsの略.□② 抗血栓薬は,その作用によって抗血小板薬,抗凝固薬,血栓溶解薬に分□③ 抗血栓薬は,出血が起こりやすくなるため,出血傾向の患者に対しての投与は禁忌である .また,手術や出血を伴う検査を行う場合は,血栓症リスクと出血リスクの双方を考えて休薬を検討する□④ アスピリンは解熱・鎮痛作用をもつ非ステロイド性抗炎症薬(N□⑤ 肝臓でつくられる凝固因子の一部は,産生の際にビタミンKを必要とするが,ワルファリンはビタミンKに拮抗し凝固因子産生を抑制する.したがって,血中にビタミンKが豊富にあると,その作用は減弱する.そのため,納豆や青汁などのビタミンKを多く含む食品の摂取を控える必要がある□⑥ 抗凝固薬として,ワルファリンのほかに直接作用型経口抗凝固薬*(DOAC)と呼ばれる薬物が使われる.DOACはワルファリンと比較して出血による合併症が少なく,食事制限も必要としないという利点がある.SAIDs)のひとつである.また,少量投与した場合には血小板の凝集を抑える作用を発揮するため,抗血小板薬としても扱われる
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