3章方法論Ⅱ(組織・集団・地域).等 ●特定健康診査の結果●乳幼児健康診査受診率●低出生体重児出生率●年齢調整死亡率●年齢階級別受診率●5歳平均余命106P48 102P40康診査の問診票・相談内容107P8➡例:人口動態統計,人口静態統計109P36□④ 地域別比較のための健康状態を示す指標として,以下が挙げられる〔質的調査/量的調査〕55既存資料地域保健活動からの情報(QB保-74, 75),診療報酬明細書(レセプト)データ,乳幼児健 等.□① 地域診断では質的調査と量的調査を活用し,地域の特徴や課題を明らかにしていく.□② 質的調査とは,数値化できない言語や文章などの調査対象者の主観的なデータ(質的データ)を収集し,記録をまとめる調査のことである.地区踏査,インタビューなどが該当する.□③ 量的調査とは,数値化できる客観的なデータ(量的データ)を収集し,統計学的に把握する調査のことである.質問紙調査などが該当する.➡質問紙調査の自由記入欄は,質的データとして分析することもある.□① 既存資料には,統計資料,法的な届出資料,調査資料などがある.□② 地域の死亡率,有病率などの健康指標は,単年だけではデータの読み取りや解釈に偏りが生じる可能性があるので,経年的な推移でデータの変化や傾向を評価する.□③ 人口規模が同程度の他地域のデータや全国データと比較することで,地域の特徴をとらえることができる.比較対象の規模が大きい場合は率,比を用いて分析する.□⑤ 数値データ(量的データ)だけでなく,住民からの相談内容などの主観的情報(質的データ)も既存資料として活用する.□① 地域保健活動からの情報には,家庭訪問,健康相談,健康教育などの活動から得られる情報が含まれる.□② 家庭訪問や保健事業で得られた住民の声などの質的データによって,量的データでは表せない地域の風習や文化,価値観などが把握できる.
元のページ ../index.html#11