kanmie1_WEB立ち読み_181106
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●個人防護具(PPE):personal protective equipment●清潔ケア●自信をもって他者と交流できる.●その人らしい生活に近づけることができる.●患者さん自身の気分を爽快にする.これは苦痛の緩和や闘病意欲の向上につながる.●身体を清潔に保つことで,皮膚の生理的機能を維持し,感染のリスクを抑える.●清潔ケアは患者さんの全身状態を観察する,また患者さんとコミュニケーションをとるよい機会にもなります.●清潔ケア時,感染の危険性があるものから医療者の皮膚・粘膜・着衣を保護するために,手袋やエプロンなどの個人防護具(PPE)を用いる.●汗を除くすべての湿性生体物質(血液,体液,排泄物,汗を除く分泌物,傷のある皮膚,粘膜)で汚染される可能性がある場合.本書では,排泄物で汚染される可能性の高い,陰部の清拭と陰部洗浄〔p.175〕,また口腔ケア〔p.126〕の手技のみで個人防護具を着用する手順としています.しかし実際には他の手技においても,汚染される可能性を考えて,手袋・エプロンを装着する場合が少なくありません.病状や治療上の理由などで自身を清潔にすることができない場合,そのままにしておくとどうなるでしょうか.身体や衣服には汗,垢,ほこりなどの汚れが溜まり,感染のリスクを高めます.また,清潔にできないことに精神的ストレスを感じ,人に見られたくないというような思いを抱く場合も多々あります.このように清潔の保持は患者さんにとって生理学的な面からも精神的な面からも非常に重要です.本章では清潔を保持するための様々な看護技術を紹介します.身体面心理面社会面監 修野崎真奈美140■清潔ケアの目的と適応●清潔ケアは,自分自身では身体を清潔に保つことができない患者さんに対して適応となり,次のような目的で行われます.■清潔ケア時の個人防護具●清潔ケアにおいても,標準予防策(スタンダードプリコーション)〔p.7〕を考える必要があります.
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