kanmie1_WEB立ち読み_181106
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豆知識以前は末梢から中枢への清拭で循環が促進されると考えられていました.現在では,「末梢から中枢」,「中枢から末梢」,「末梢と中枢の往復」で,それぞれ清拭した際に皮膚血流量の変化に差がないという研究報告もあり,必ずしも末梢から中枢に清拭する必要はないと考えられています.*3なぜなら*2なぜなら*1なぜなら●端がはみ出さないように*3折りたたむか,手に巻き付けて用いる.●絞ったウォッシュクロスの温度は前腕の内側*1に当てて確認する.●熱い場合は,絞ったウォッシュクロスを広げたり,手であおいだりすることで温度を下げる.●必要に応じて皮膚の状態や,関節可動域〔フィジp.315〕,筋力の評価〔フィジp.325〕も行う.●看護師から遠い側から拭いていく*5.*5なぜなら●筋肉の走行に沿って拭く*4.*4なぜなら●力加減は中枢に向かって強めで拭き,●清拭●温度に敏感な部分だからです.筋肉が刺激され,廃用性萎縮〔p.71〕を予防することができるためです.肌から離すと,ウォッシュクロスの表面温度が下がりやすくなるためです.近い側から拭くと,遠い側を拭く際に清拭した身体の上で操作することになり,再汚染のリスクがあるためです.はみ出たウォッシュクロスの端は空気によって冷やされ,そこが患者さんに触れると,冷感を与えるためです.離して戻す遠い側から温度確認拭く方向末梢方向に戻るときに弱めると患者さんが気持ちよいと感じる場合が多い.患者さんに力加減を確認し,皮膚の状態や好みに応じて調整する.できるだけ密着させる密着させながら戻す●絞ったウォッシュクロスは,できるだけ患者さんの肌から離さずに*2拭く.遠い側から拭くウォッシュクロスの端がはみ出ないようにするアセスメントも同時に行う152■清拭の基本●患者さんの安全・安楽に配慮して清拭を行うために,清拭の基本として次の点をおさえておきましょう.

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