kanmie2_WEB立ち読み_181106
11/22

●針を少し寝かせ,2〜3mmほど進める*.*なぜなら2~3mmほど進めることで針が血管内に入り,針2〜3mm進める採血静脈血採血手技に慣れていないと,自信がもてず迷いが生じます.そして,つい恐る恐る針を刺してしまいがちです.あまり強く皮膚を伸展させたり,穿刺する静脈の上を押さえたりすると,うっ血が消えてしまうので加減しましょう.ホルダーはシリンジよりも太いため少し持ちにくく,針の近くを握ると針が寝かせられないので,つまむように持つとよいでしょう.注意痛みやしびれがないか確認し,異常があれば抜針します.しかし,それは患者さんの不安をあおり,ゆっくり刺すことでより痛みを感じたり,血管が逃げたりします.成功させるためにも,狙いを定めたら,ためらわず,思いきって刺しましょう!血管壁に当たると血管の抵抗がある穿刺予定血管血管内に入ると抵抗が軽くなるチクッとしますね先が安定するからです.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■1cm15〜20°角度がついてしまう切り口を上にここに刺したい少し寝かせるぐっ指を患者さんの腕につけて手元を安定させる血管が確認しづらいときの対処法〔p.12〕116穿刺部位の皮膚を伸展させる●穿刺部位の3〜5cm手前の皮膚を軽く引っぱる*.*なぜならテンションをかけることで血管が固定され,血管までの距離が縮まり抵抗も減るので,穿刺しやすくなるからです.7穿刺する●針先の切り口を上にして,穿刺予定部位の1cmほど手前から血管の走行に合わせて15〜20°の角度で刺入する.

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る