kanmie2_WEB立ち読み_181106
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●採血●採血法には,「静脈血採血」,「動脈血採血」,「毛細血管採血」などがあり,目的に合わせて選択●毛細血管に富んでいる指先,足底や耳たぶなどを穿刺し,にじみ出た血液を採取する.●大腿動脈や橈骨動脈から採血を行う.●最も基本的な採血法で,末梢の静脈●簡易血糖測定〔p.167〕や新生児・乳●毛細血管は血液と組織との物質交換の場であり,組織液を含むため,検査値に多少の変動がみられる.●血液ガス分析を目的に行われる.●代謝前の血液なので,呼吸機能評●脱水などで静脈血採血が難しい場合に代用される.●動脈血採血は医師が行う.●一般血液検査や血液培養など,●通常,採血といえば静脈血を採取●各組織による代謝後の血液であり,■主な合併症●採血は侵襲的な手技であり,様々な合併症が起こる可能性があります.また,採血者は特に針刺し事故に注意しなけ●まれですが,動脈血採血では仮性動脈瘤や動静脈瘻■■などの合併症も起こり得ます.●疼痛 ●感染●疼痛 状 症2●原則としてリキャップ※はしない.●針の持ち歩きや手渡し●針刺し事故が起きた場合は直ちに洗浄・消毒し,管理者に報告する.●事前にアレルギー歴を確認し,アルコール過敏症の患者さんに消毒を行う場合は,ヒビテンⓇやイソジンⓇを用いる.●症状が出た場合は採血を中止し,必要な場合は専門医に診察してもらう.●主要な神経の走行を●穿刺時は針で探ったり●痛みやしびれを訴えたらすぐに抜針する.●採血後は適切な止血について説明する.●事前に適切な声かけを●症状が出た場合は採血を中止し,仰臥位で寝かせバイタルサインをチェックする.●抜針後適切な止血を●ワルファリンなどの抗凝固薬を使用している場合は,20分程度圧迫止血を行う.●皮下血腫ができた場合は,通常自然吸収されるのを待つ.予防と対応■採血法採血は患者さんの血管から血液を採取する基本的な手技です.看護師にとっては日常的に行われる手技ですが,患者さんにとっては痛みと不安を伴います.また,重大な合併症も少なからず認められます.それゆえ,心理的配慮はもちろんのこと,十分な知識を身につけてから,正確に実施する必要があります.します.ればなりません.静脈血採血〔p.5〕から採血を行う.採血法目 的様々な目的で行われる.する.特 徴酸素分圧やブドウ糖濃度などは動脈血と検査値が異なる.皮下血腫〔p.3〕行う.価(血液ガス分析)などに適している.行い緊張をやわらげる.把握する.何度も刺したりしない.動脈血採血〔p.26〕アレルギー血管迷走神経反応〔p.3〕●気分不快 ●失神 など●疼痛 ●しびれ など●瘙痒感 ●発赤神経損傷〔p.4〕とう毛細血管採血児の採血を目的に行われる.針刺し事故〔p.4〕はしない.※使用後の針に再度キャップをすること.監 修近藤 一郎
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