看3-1版_WEB立ち読み
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●またスワンの点によって区切られる範囲を,それぞれコロトコフ第1相〜第4相,スワン第5点以降を第5相とよぶ.●大腿用マンシェットを用いて膝窩動脈で測定する.●足首に上腕用マンシェットを用いて,後脛骨動脈や足背動脈で測定する.■圧迫により一時的に血流が遮断されて投与量が変化する.また,血液の逆流によるトラブルが増加する.■圧迫によりシャントが閉塞●初回は左右とも測定し,以降は測定値が高い方の上腕で測●けがをしている場合や次のような場合は,該当する腕での測■圧迫によりリンパのうっ滞を引き起こす危険性がある.●血圧は測定部位によって値が異なるため,どこの部位で測定した血圧なのかを記録する必要がある.バイタルサイン第2点第3点マンシェット圧血圧第4点第5点第4相第5相第1選択1401601802001201008060220240260280402030014016018020012010080602202402602804020300トットッザーザードンドン■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■けにくいため,また他の部位よりも測定が容易であるためである.140第2相第3相収縮期血圧拡張期血圧上 腕定する.定は極力避け,逆側の上腕を使用する.輸液をしている場合内シャントがある場合※(血液透析など)腋窩リンパ節切除後※(乳癌手術後など)※禁忌とされる場合もある.音の大きさコロトコフ第1相血圧が高い方の上腕理 由する危険性がある.スワン第1点:聴こえ始める点. 次第に大きな音になる.:低い雑音になる点.:雑音が消失し, 太鼓のような音になる点.:急に音が弱くなる点.:聴こえなくなる点.両上肢が使えない場合下 腿大 腿67■コロトコフ音の変化●コロトコフ音は,マンシェット圧を下げていくにつれて次のように音の大きさや性質が変化する.●コロトコフ音が聴こえていない状態からマンシェット圧を下げていき,初めてコロトコフ音が聴こえたところをスワン第1点=収縮期血圧とよぶ.音の性質が変わる度にその点を,第2点,第3点,第4点とよび,最終的にコロトコフ音が聴こえなくなったときをスワン第5点=拡張期血圧とよぶ.■測定部位●血圧は一般的に上腕動脈で測定する.これは,体位によらず心臓と同じ高さにあり,体位による血圧変動の影響を受

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