●目標・成果・成果指標は,次に示すように看護診断と関連している.関連因子危険因子●問題焦点型看護診断における2種類の成果のうち,より重要なのは「関連因子の解決や軽減」である.看護過程の展開目標・成果・成果指標の設定看護介入による変化■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■いずれも患者さんの好ましい変化を言葉で表したもので,看護診断(看護問題)から導くことができる.危険因子問題焦点型看護診断〔p.118〕①看護診断名・定義②診断指標③関連因子リスク型看護診断〔p.119〕①看護診断名・定義■好ましくない「人間の反応」の発生②危険因子ヘルスプロモーション型看護診断〔p.120〕①看護診断名・定義なりゆき■より良い健康実現に向かう行動の強化②診断指標関連因子「問題の受容」というと,「問題が軽減できないという事実を受け入れる」などのイメージがあるかもしれません.しかし,上記の問題焦点型看護診断の目標にある「受容」は,患者さんが問題を認識して対処することを意味します.例えば,「肥満の受容」は,「患者さんが肥満を問題だと認識して,肥満軽減に向けた取り組みを始める」という意味になります.①ʼ目標なりゆき成果診断指標(症状や徴候)の解決や軽減診断指標の変化を示す具体的な指標関連因子の解決や軽減関連因子の変化を示す具体的な指標なりゆき危険因子の解決や軽減危険因子の変化を示す具体的な指標なりゆき意欲・願望が実際の行動につながっていく変化診断指標の変化を示す具体的な指標目標・成果・成果指標問題の解決や受容②ʼ成果指標成果③ʼ成果指標目標・成果・成果指標①ʼ目標好ましくないなりゆきの回避成果②ʼ成果指標目標・成果・成果指標より良い健康実現に向かう行動の強化(診断の焦点〔p.124〕の強化)①ʼ目標成果②ʼ成果指標131■目標・成果・成果指標とは●目標・成果・成果指標の設定〔p.130〕では,看護診断〔p.116〕(看護問題〔p.41〕)ごとに目標・成果・成果指標を設定する.
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