123123123O-PC-P■評価●「評価」とは,看護診断〔p.116〕(看護問題〔p.41〕)として把握した「人間の反応〔p.12〕」が看護介入によってどのように変化し,目標・成果〔p.130〕の達成にどの程度近づいたか,また,達成度に影響した要因は何かを明らかにする段階である.これにより,看護過程の各段階における看護師の思考と行動の過程を評価することができる.●評価の結果,その看護診断に今後も介入を続けるかどうかを判断する.続ける場合は,目標・成果・成果指標や看護●評価をその後の看護介入に生かしていくことで看護の質が向上し,患者さんの利益につながる.#目標成果●評価の結果,今後介入する必要がなければ,その看護診断に対する看護計画を終了する.終了しない場合は,看護計画をそのまま継続する,あるいは必要に応じて目標・成果・成果指標や看護計画を修正する.●目標・成果をなぜ達成できたか,またはなぜ達成できなかったかを考え,達成度に影響を与えた要因を特定する.●実施した看護介入によって患者さんの「人間の反応」がどのように変化したかを観察して成果指標と比較〔p.159〕し,目標・成果の達成にどの程度近づけたかを判定する.「評価」の段階は,3つの過程に分かれる.1つ目は患者さんが目標・成果をどこまで達成できたかを判定することである.2つ目は達成度に影響を与えた要因を明らかにすることである.これにより,達成を阻害する要因や達成を促進する強みが明確になる.3つ目は,上記をふまえて看護計画の終了・継続・修正の判断を行うことである.計画〔p.138〕を必要に応じて修正する.評価は,看護介入を実施〔p.150〕するたびに行う必要があります.評価をしなければ患者さんの変化に対応できず,適切でない介入を続けてしまうおそれがあるからです.目標・成果・成果指標には「術後3日目までに…」などの達成の期日が設定されており,この期日にももちろん評価を行いますが,考え方や手順は日々の評価と同じです.評価は日々積み重ねていくものです.評価を行うときには,その時点で得た情報だけでなく,それまでに蓄積されてきた評価の内容も考慮することが重要です.E-P●❶目標・成果の達成度判定〔p.159〕目標・成果達成時の「人間の反応」評価時の「人間の反応」患者さんの要因看護師の要因その他(環境など)の要因●❸看護計画の終了・継続・修正〔p.165〕看護計画終了継続修正●❷達成度に影響を与えた要因の特定〔p.162〕アセスメント・看護診断時の「人間の反応」評価評価時の「人間の反応」影響監 修永田 明158評価
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