看みえ4立ち読み
25/44

■Aさんの基礎情報●Aさんの基礎情報〔p.50〕を次に示す.特に,年齢,性別,疾患,既往歴の情報は,どの機能的健康パターン〔p.54〕をア●妻(48歳)と息子(16歳)の3人で暮らしている.●妻はスーパーでパートタイム勤務,Aさんの入院中は毎日面会予定.息子は高校1年生でサッカー部に所属.手術日と週末のみ母とともに面会予定.●朝食は牛乳だけですませることが●昼食は基本的にコンビニで揚げ物,中華などのお弁当を買っている.肉や揚げ物,味の濃いものを好み,野菜は付け合わせにあれば摂取するが,自らサラダなどを購入したりはしない.●近親者に大腸癌の罹患歴なし.妻朝昼夜  Aさん(本人)●喫煙歴なし.●夕食は妻の作るもの,主食として白米を茶碗大盛り1杯食べている.●読書時のみ眼鏡を使用する.●義歯なし.●アレルギーなし.●信仰する宗教なし.●飲酒は付き合い程度で350mL缶ビール2〜3本/週●排便は3〜4ヵ月前より1回/2〜3日.●血便あり.排便時痛・残便感なし.●排尿は5〜6回/日.●6〜7時間睡眠.■本書におけるデータ収集の見方●事例ではゴードンの11の機能的健康パターン〔p.54〕を用いてアセスメントしていく.次ページよりデータ収集の解説で●翌日授業に向かおうとしたところ,胸の鋭い痛みを感じ❹′,●データ収集で用いる色は,次のように機能的健康パターンごとに異なる色を用いて解説する.番号の色も同様である.健康知覚-健康管理パターン栄養-代謝パターン排泄パターン活動-運動パターン睡眠-休息パターン認知-知覚パターン自己知覚-自己概念パターン役割-関係パターンセクシュアリティ-生殖パターンコーピング-ストレス耐性パターン価値-信念パターン事例②ストーマを造設する直腸癌患者の看護過程事例②ストーマを造設する直腸癌患者の看護過程同じデータが複数の機能的健康パターンに生かせるときは,データに引かれた下線の最後に,機能的健康パターンごとの色を用いた同じ番号を並べています.このうち「′[プライム(ダッシュ)]」が使われているときは,情報の一部がその番号の色のパターンに生かせる情報であることを示します.この例の場合,健康知覚-健康管理パターンと活動-運動パターンで生かせるデータとなり,その一部である二重下線が引かれたデータは,認知-知覚パターンに生かせるということを意味します.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■StageⅡの進行大腸癌(直腸癌)セスメントする際にも考慮しなければならない情報である.用いる色や番号の見方を次に示す.Aさん・50歳・男性特記すべきことなしなし会社員(中間管理職),出張が多い息子食事その他多い.喫煙飲酒嗜好生活歴それ以前は1回/日.排泄睡眠色のルール氏名・年齢・性別診断名既往歴入院歴職業家族歴・家族構成番号のルール例息が吸えない感じがあり❹❹,……番号順のルール●左記の機能的健康パターンの順に,番号が振られている.まず,健康知覚-健康管理パターンからアセスメントの視点〔p.57〕の順に番号が振られ,それに該当しないデータは,栄養-代謝パターン以降,順番に番号が振られている.247

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る