●排便習慣…❸′,❻′●排便の状態…❷′,❹′,❻′′,❼,❽●意思決定能力…❺,❻●ストレスとストレス耐性…❸′′●各機能的健康パターンで得られたデータは,他の機能的健康パターンのデータとして生かせたり,データ収集のきっか●特に,健康知覚-健康管理パターンで得られたデータは,他の全パターンと関連する〔p.58〕ため,この視点が重要になる.3〜4ヵ月前より便秘が続いていたが,ストレスのせいだと思って気にしていなかった事例②ストーマを造設する直腸癌患者の看護過程例 Aさんの現病歴(入院に至るまでの経緯)事例②ストーマを造設する直腸癌患者の看護過程認知-知覚パターン に生かせそう排便状況については排泄パターンに生かせそうストレスについてはコーピング-ストレス耐性パターンに生かせそう便秘なんだよねやっと出たかと思ったら,便が細くてなかなか出なくて…の ステージⅡですそのときも病院行かなかったけど,今のところ問題ないし今回もどうせ痔のせいだよ…それに1ヵ月前から便に血が混じってるんだ.痔がひどくなったかな…■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■する.機能的健康パターン間の関連を考えたデータ収集けになったりするため,他のパターンにも関連していないかという視点で考えることが大切である.①まず健康知覚-健康管理パターンについてデータ収集する必要性を理解し手術目的での入院を決めたゴードンの機能的健康パターンを活用したデータ収集健康知覚-健康管理パターンに関するデータは?●これまでの健康に関する認識…❶,❷,❸,❹●現在の健康に関する認識…❺●健康管理状況…❶,❷,❸,❹,❻※栄養-代謝パターンにつながるデータはない.排泄パターンにつながるデータは?※活動-運動パターン,睡眠-休息パターンにつながるデータはない.認知-知覚パターンにつながるデータは?※自己知覚-自己概念パターン,役割-関係パターン,セクシュアリティ-生殖パターンにつながるデータはない.コーピング-ストレス耐性パターンにつながるデータは?※価値-信念パターンにつながるデータはない.②得られたデータが他のパターンに生かせるか考える半年前,50歳を機に家族に勧められ人間ドックを受けた❶.これまでにも何度か便潜血検査で陽性反応❼が出ていたが,Aさんは痔❷′が原因だと思ったため,自己判断で追加の精密検査を受けなかった❷.3〜4ヵ月前より便秘が続いていた❸′が,ストレスのせいだと思って気にしていなかった❸′′❸.また,同時期より便が細くなることがあった❽.1ヵ月前より時々血便を自覚するようになった❹′が痔のせいだと思い放置❹.便秘が続き❻′,血便も度々みられるようになった❻′′ため,家族の勧めにより近隣の総合病院を受診❻❻.検査の結果,直腸癌であり外科的治療(腹会陰式直腸切断術・ストーマ造設)が必要と医師より説明を受け,その必要性を理解し手術目的での入院を決めた❺❺.「直腸癌」249■現病歴に関するデータ収集●現病歴に関するデータは,入院時の問診などで患者さんから収集する他,カルテなどから得られる〔p.71〕.●ゴードンの機能的健康パターンを活用したデータ収集では,健康知覚-健康管理パターンのデータとして現病歴を聴取
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