●主観的データ（Sデータ）：subjective data ●客観的データ（Oデータ)：objective data●直腸癌による症状がどのような機序で生じるかを関連図で示す．●直腸の正常粘膜の●病態関連図●事例②ストーマを造設する直腸癌患者の看護過程Aさんのアセスメントに必要な知識■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■病態関連図は，あくまで病態の機序を把握するのに適しています．これを患者さんに応用する場合は，これらの症状を裏付ける患者さんのSデータ・Oデータを記載してもよいでしょう．また，症状による苦痛を緩和するケアを症状からつなげることもできるでしょう．ただし，病態関連図だけでは，疾患による身体的な影響しかわからないため，精神面や社会面などを含めた患者さんの健康上の問題を全て把握することはできません．アセスメントをもとに関連図を作成したい場合は，p.106〜111を参考にアセスメントの枠組みを用いて解釈・分析・判断した結果を関連図にする方法を用いてもよいでしょう．きく2つに分けられる．危険因子〔p.260〕●欧米型の食生活●遺伝的素因●炎症性腸疾患直腸内腔の狭窄腸閉塞〔病①p.152〕●直腸内腔の閉塞便の貯留・停滞腸管内圧の上昇狭窄部より上部の腸管壁の伸展腸管壁の感覚神経を刺激腹痛〔p.259〕悪心・嘔吐〔p.259〕直腸内腔の狭窄により生じる病態合併症粘膜下層から漿膜に向かって浸潤びらん・潰瘍の形成潰瘍からの出血下血・血便〔p.259〕がん細胞の浸潤により生じる症状他臓器への影響周囲の臓器（膀胱など）への圧迫・浸潤■血行性■リンパ行性■播種性転移瘻孔形成腸穿孔●腸の穿孔慢性的な出血貧血〔p.259〕凡 例直腸癌上皮細胞の癌化癌細胞の増殖便の通過障害便柱狭小化〔p.259〕便秘〔p.259〕残便感〔p.259〕便の腐敗・発酵ガスの発生・貯留腹部膨満感〔p.259〕迷走神経刺激胃の圧迫嘔吐中枢刺激食欲不振〔p.259〕 269■直腸癌の病態関連図●直腸癌の症状は，がん細胞の増殖に伴う直腸内腔の狭窄により生じる症状と，がん細胞の浸潤により生じる症状の大
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