●NANDAインターナショナル(NANDA-I):NANDA International●感染に関わる診断名は,NANDA-Iの13領域〔p.117〕において「領域11 安全/防御」に分類されている.診断の焦点〔p.124〕に着目し,Aさんの看護問題に類似していると考えられる看護診断名の見当をつける.類1 感染類2 身体損傷類3 暴力…●肥満による免疫機能の低下のおそれがあり,術後術創部やドレー術後術創部やドレーン挿入部の感染リスクがある.ン挿入部の感染リスクがある.●肥満肥満●この他,「手術部位感染リスク状態,肥満によって明らか」と記述する方法もある.Aさんの看護問題2つの看護診断は,感染リスクが手術部位に限定しているかどうかという点で異なります.Aさんの受ける直腸切断術とストーマ造設は,消化管の手術であること,骨盤腔内に大きな死腔ができることなどから,手術部位での感染リスクが高いと考えられます.そのため,Aさんは「感染リスク状態」より「手術部位感染リスク状態」が適切であると判断しました.T.ヘザー・ハードマン,上鶴重美:NANDA-I 看護診断 定義と分類2018-2020 原書第11 版:医学書院:484, 485,2018より作成T.ヘザー・ハードマン,上鶴重美:NANDA-I 看護診断 定義と分類2018-2020 原書第11版:医学書院:2018より作成1.診断名の見当をつける〔p.126〕2.NANDA-I看護診断と照合する〔p.127〕3.看護診断を記述する〔p.128〕領域9 コーピング/ストレス耐性領域10 生活原理領域11 安全/防御領域12 安楽領域13 成長/発達①「Aさんの反応(人間の反応〔p.12〕)」と看護診断の定義との照合②「Aさんの反応」の危険因子と看護診断の危険因子との照合…照合「感染のリスク」危険因子Aさんの看護診断肥満に関連した手術部位感染リスク状態肥満に関連した手術部位感染リスク状態危険因子赤字:診断の焦点感染リスク状態手術部位感染リスク状態「手術部位感染リスク状態」の定義□手術部位に病原体□手術部位に病原体が侵入しやすく,健が侵入しやすく,健康を損なうおそれ康を損なうおそれのある状態.のある状態.「手術部位感染リスク状態」の危険因子□アルコール依存症□肥満□肥満□喫煙この2つの看護診断名と照合する「感染リスク状態」の定義□病原体が侵入し増殖しやすく,健康を損なうおそれのある状態.看護診断NANDA-I看護診断328■「感染のリスク」と看護診断との照合●Aさんの看護問題である「感染のリスク」と,感染に関わるNANDA-I看護診断との照合を次に示す.
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