看みえ4立ち読み
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●観察計画(O-P):observational plan ●ケア計画(C-P):care plan ●教育計画(E-P):educational planAさんが,退院前までに,ストーマ造設に伴う生活の変化をイメージでき,それに関する疑問がなくなる看護介入による変化7日目〜1日目〜C-P①    Aさんの希望があれば,ストーマケアの指導時など妻に同席を依頼*1し,退院後の生活についてAさんと一緒に考えてもらう.E-P①    術後,Aさんの生活や仕事を考慮したストーマケアの指導や疑問を解消するための時間を設ける旨を説明する.C-P④    Aさんの職場環境や出張先でストーマケアを実践可能かイメージしてもらう.必要があれば,情報提供を行う. C-P③    Aさんのストーマケアのイメージ,日常の行動パターンや自宅の構造からAさんが想定できていない状況を提起し,問題があれば解決方法をAさんとともに考える.事例②ストーマを造設する直腸癌患者の看護過程Aさんの目標・成果の設定と看護計画の立案妻のサポートが得られるという強みを生かし,具体的な生活のイメージにつなげるためである.ストーマケアを習得して初めて,自宅や職場など退院後の生活をイメージできるようになるためである.Aさんの強み(治療に対する積極的な姿勢,問題焦点型コーピング)を生かし,退院後の生活を主体的に考えてもらうためである.自分にストーマができて,どんな生活になるのかわからなくてこれらはAさんの個別的な問題として,退院までにストーマ造設による生活の変化をイメージできるようになるために行う介入です.ストーマケアや退院後の生活における注意点などの基本的な指導は,Aさんはもちろんストーマを造設した全ての患者さんに行われます〔p.278〕.今回は術後の経過〔p.266〕に基づき,術後7日目にストーマ装具の種類が決定すると仮定しています.装具が決まると退院後の生活もイメージしやすいため,患者さんの術後の状態やストーマケアの指導の進行状況に応じて計画の日程を決めましょう.*1なぜなら*2なぜなら*3なぜなら■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■術後手術前①退院後の生活についてのイメージや考え②ストーマに関連した退院後の生活に関する疑問の有無とその内容    ストーマケアをおおむね習得したら*2,自宅環境やC-P②日課のなかで実践可能かイメージしてもらう*3.退院前成果「現状への脅威の解消」の成果指標「不安」の関連因子「現状への脅威」を示すAさんの情報ストーマ造設による生活の変化の不確かさ看護介入成果「現状への脅威の解消」のための看護計画現状への脅威の変化をみるためのO-P現状への脅威を解消するためのC-P・E-P成果「現状への脅威の解消」の成果指標③ストーマケアに関する手技の習得状況 331■成果「現状への脅威の解消」の成果指標と看護計画●Aさんの看護診断「#1 現状への脅威に関連した不安」の目標「不安の軽減」について,根治的な介入による成果「現状への脅威の解消」を設定した〔p.330〕.それに対する具体的な成果指標と,成果を達成するための看護計画の例を次に示す.

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