●経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2):percutaneous arterial oxygen saturation ●観察計画(O-P):observational plan●自分で呼吸法,呼吸訓練を実施する.手術当日●看護師が声かけし,深呼吸を行う.●体位変換を自分で行い,ギャッジアップの許可が出た後は,ファウラー位で過ごせている.術後1日目●9:00(介入実施前)時点の創部痛(安静時5/10,体動時8/10)●両下肺の肺胞呼吸音は減弱●その他に正常から逸脱した症状なし●喀痰は透明〜白色,粘性が高い●排痰困難時の吸引後は,副雑音なし●1日3回,自分で時間を決めて深呼●体温37.4℃●脈拍98回/分,整●チアノーゼ,四肢冷感なし●SpO299%(room air)●呼吸16回/分,整●呼吸困難感なし●呼吸音は左右差なし●副雑音なし●両下肺の肺胞呼吸音はやや減弱●喀痰は透明〜白色,粘性が高い●咳嗽により喀出できる●看護師の声かけと介助で,端坐位・立位・足踏みを行った後,トイレまで歩行できている.●鎮痛薬使用後の創部痛 (安静時2/10,離床時・咳嗽時4/10)痛み止めのおかげで,動いても大丈夫そうですp.352で,術後1日目の看護介入の実施前に,疼痛によって効果的な呼吸が阻害されていることから看護計画を修正した例をもとに,看護介入を進めていきます.術後1日目までのAさんの主な情報●術後の容態は安定しており,手術当日までの看護計画に大きな変更はないものとする.実施中・後のAさんの様子(術後1日目)成果「効果的な呼吸の促進」のO-P〔p.336〕で得られた情報術前成果「気道分泌物の喀出促進」のO-P〔p.337〕で得られた情報成果「効果的な呼吸の促進」のO-Pで得られた情報吸を行う.成果「気道分泌物の喀出促進」のO-Pで得られた情報呼吸器合併症の徴候がみられていないことをみるためのO-P〔p.338〕で得られた情報手術当日●体温37.8℃●SpO299%(酸素4L/分)呼吸器合併症の徴候がみられていないことをみるためのO-Pで得られた情報354■日々の実施と評価の例●評価の視点〔p.158〕に基づく日々の実施と評価の例を次に示す.●ここでは,「#3 呼吸器合併症のリスク」に対する術後1日目における介入の実施と評価の例を示す.
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