看みえ4立ち読み
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●成果指標の状態には至っていないため,●看護介入実施前に,効果的な呼吸を促進する行動を阻害する要因とし●成果指標の状態には至っていないため,●看護介入実施前にみられた疼痛は,咳嗽や排痰法を阻害する要因にもなると考えられたが,鎮痛薬の与薬により改善した.また,実施中・後のS・O情報から,気道分泌物の喀出を促進する行動がとれていると考えられる.Aさんは成果指標の状態に近づいている.●手術当日のO情報から,発熱,やや減弱した肺胞呼吸音はみられるが,事例②ストーマを造設する直腸癌患者の看護過程Aさんへの看護介入の実施と評価成果の達成度判定の結果から,2つの成果とも部分達成です.また,呼吸器合併症の徴候の観察から,現時点で呼吸器合併症の徴候はみられませんが,この状態が術後5日目まで毎日継続しなければ,目標は達成できません.そのため,現時点での目標は部分達成と考えられます.実施後の計画修正では,気道分泌物の自己喀出が行えているため,成果「気道分泌物の喀出促進」のための介入であるC-P③(術後,排痰困難時は吸引を行う)を削除します.その他の介入は,身体回復状況に応じて援助が必要であると考え,実施前の確認と判断で追加した介入を含め計画を継続します.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■時間を決めて呼吸法を行えたことはAさんの強み“治療に対する積極的な姿勢”が影響しているから,成果達成への促進要因ともなりそう.阻害要因は,今のところなさそうね日々の評価の例(術後1日目時点)●リスク型問題の目標の達成度判定〔p.161〕には,成果の達成度判定に加え,リスク型問題が実在型問題に進展していないかの観察が必要である.成果指標への到達度のイメージ成果指標への到達度判定手術当日から術後5日目まで,毎日,効果的な呼吸を促進する行動がとれるて疼痛がみられたが,計画修正後,鎮痛薬の与薬により疼痛は改善した.また,実施中・後のS・O情報から,効果的な呼吸を促進する行動がとれていると考えられる.Aさんは成果指標の状態に近づいている.成果指標への到達度判定手術当日から術後5日目まで,毎日,気道分泌物の喀出を促進する行動がとれるリスク型問題が実在型問題に進展していないかの観察呼吸器合併症の徴候の観察翌日には改善しており,これらの症状は手術侵襲の影響と考え,現時点で呼吸器合併症の徴候はみられないと考えられる.変化なし部分到達到達成果の達成度判定成果は部分達成である.➡部分達成成果の達成度判定成果は部分達成である.➡部分達成効果的な呼吸の促進気道分泌物の喀出促進 355

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