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●身長は脊椎の圧縮などによりわずかに減少する.●体重はあまり変わらないが,加齢とともに筋肉量が減少し,脂肪組織の割合が増える.●皮膚の弾力が低下し,しわが深く●もの忘れなど,認知機能の低下を自覚することが増える〔p.202〕.●毛髪の変化(白髪の増加・毛髪の減●免疫機能,体力・運動機能,基礎代謝なども●中年期で増え始めたがん〔p.271〕などの生活習慣病〔p.169,269〕に加え,脳血管疾患などの発症も増え始める.●呼吸機能,循環機能,腎機能などは,青年期のピーク時の60〜80%程度〔p.127〕となる.⬇⬇●身体機能の低下に伴い,向老期は壮年期・中年期に特徴的な健康問題〔p.140〕が顕在化しやすくなる他,徐々に老年期の●加齢による身体的な変化は,p.196以降も参照のこと.+αもっとわかる!15歳頃30歳頃45歳頃60歳頃衰えを自覚することが増える中年期なっていく.少など)が進む.中年期と比べてさらに低下する.65歳頃142 衰えの自覚が増える 向老期の身体的特徴●向老期は,加齢による身体機能の低下が徐々に進行し,衰えを自覚することが増える.ただし,老年期〔p.186〕と比べると残存機能が多いため,就労などそれまでと同じ生活を継続できる人が多い.いずれも個人差はあるが,向老期にみられる主な身体機能の変化を次に示す.小児期神経・認知機能●流動性知能〔p.129〕は低下傾向をたどるが,結晶性知能〔p.135〕は引き続き向上する.感覚機能〔p.207〜209〕●視覚は,老視および視力低下がさらに進行する.●聴覚は,高音やかすかな音などがさらに聞こえにくくなる.●味覚・嗅覚が低下し始める.臓器機能健康問題〔p.240〕の兆しが出てくる.青年期壮年期流動⬇結晶⬆向老期老年期体格・外観身長⬇体重➡その他●●向老期の特徴とニーズ●●

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