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●左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF):heart failure with preserved ejection fraction ●蛋白質・エネルギー低栄養状態(PEM):protein-energy malnutrition ●栄養サポートチーム(NST):nutrition support team●動脈硬化〔p.197〕の進行に伴う虚血性心疾患や高血圧,弁●左室の収縮力は保たれるが,加齢変化や高血圧に伴う拡●加齢による身体機能の低下に加え,疾患や薬剤による影響でリスクが高まる〔p.226〕.特に,過去1年以内の転倒の既往は強い危険因子となる.●転倒に伴う骨折〔p.245〕や頭部外傷により廃用症候群〔p.241〕に●高齢者に生じやすい症候とその看護において,特に重要となる特徴や看護のポイントを次に示す.●虚血性心疾患〔病②p.126〕●高血圧〔病②p.377〕●弁膜症〔病②p.210〕●左室拡張能⬇●予備力の低下〔p.196〕から増悪しやすく,再入院を繰り返す●転倒後の転倒恐怖感や家族が活動を制限することにより,活動性が低下し,より転倒リスクを高めてしまう悪循環(転倒後症候群)に陥りやすい.●1年以内の転倒歴●歩行機能⬇〔p.210〕●姿勢保持能力⬇●危険察知能力⬇●血圧コントロール●適切な塩分・水分摂取に関する指導●早期発見のための自覚症状に関する知識の提供●本人への転倒の危険性と予防行動の教育●運動による筋力・バランス機能の向上●環境整備●転倒時:アセスメントと応急処置●加齢に伴う食事摂取量の低下や食事の偏り,高齢者に多い疾患や薬剤による食生活への影響により低栄養になりやすい.●高齢になるほどリスクが高く,特に要介護者は注意が必要である.●サルコペニア〔p.249〕の発症につながり,フレイル〔p.248〕にも関連する.●低栄養に伴う免疫機能低下により創傷の回復が遅延し,感染症〔p.245〕にかかりやすい.●低栄養の一つである蛋白質・エネルギー低栄養状態(PEM)では,体重減少や筋力低下がみられ,浮腫や褥瘡が生じやすい.●食事摂取量⬇〔p.227〕●摂食行動の困難さ●食事の偏り●栄養ケアマネジメントによる低栄養の予防と栄養状態の改善〔看②p.230〕●栄養サポートチーム(NST)〔看②p.231〕による栄養管理●身体機能に応じた食事を促進する支援(食形態の変更や嚥下機能訓練など)+αもっとわかる!膜症が原因となることが多い.張不全(HFpEF)〔病②p.115〕がみられやすい.場合がある.看護など低栄養低栄養心不全〔病②p.110〕心不全などなどなどなど242 加齢や疾患,薬剤など複数の要因により生じる 高齢者に起こりやすい主な症候●高齢者は,加齢による身体機能の低下や精神的・社会的変化,高齢者にみられやすい疾患〔p.245〕や薬剤の影響など複数の要因により次のような症候を生じやすい.これらの多くは,老年症候群〔p.240〕に含まれる.つながりやすい.看護看護転倒など転倒

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