●生活の質(QOL):quality of life●病気の家族成員がおり,家族だけでは健康管理ができない.●病気の家族成員がいても,家族内で健康管理をすることができる.●家族の健康状態やQOLの向上を支える活動ができ●家族の健康状態やQOL〔p.253〕の向上を支える活動●家族が直面した様々なできごとに対して,うまく対処●家族が直面した様々なできごとに対して,うまく対処●家族の共通意識や価値観,役割意識などを通じ合わ●家族の共通意識や価値観,役割意識などを通じ合わ●次に,家族が示す適切な「人間の反応」と不適切な「人間の反応」の例を示す.家族アイデンティティ「私たちはこのような家族だ」という家族の共通意識のこと.一人一人の家族成員が家族の一員としてのアイデンティティ〔p.47〕をもつことにより,家族全体としてのアイデンティティが形成される.ライフイベント〔p.43〕などのストレッサーによって揺らぐこともあるが,一貫性・連続性をもつものである.できごとできごと過重な介護負担疾患への無関心不適切な健康管理ハイリスクな飲酒や喫煙対立不適切なセルフケア現実の歪曲計画の軽視抑うつ状態不適切なコーピングパートナーシップの不均衡価値観の混乱558 適切なものと不適切なものがある 家族の「人間の反応」の例●家族は,ニーズ〔p.544〕を充足するために様々な「人間の反応」〔p.555〕を示す.●家族が示す「人間の反応」は,家族の維持や発達〔p.565〕,適応を促進し,健康を維持・改善・促進していくうえで適切な反応の場合もあれば,健康状態を悪化させたり適応を妨げたりする不適切な反応の場合もある.こうした「人間の反応」のうち,看護師が独自に介入できる反応が看護問題〔看④p.41〕となる.家族の健康管理危険因子を減らす行動ができる.外部との関係強化家族のセルフケアできる.家族のコーピングせることができる.役割機能の向上家族アイデンティティの形成適切な「人間の反応」の例介護役割の分担疾患への関心適切な健康管理家族の団結円滑なコミュニケーション適切なセルフケア危機の認識学習の意欲適切なコーピングパートナーシップの均衡適切な家族アイデンティティの形成不適切な「人間の反応」の例危険因子を減らせない行動ない.問題の否認できない.他者とのつながり強化せることができない.役割機能の低下価値観の共有不適切な家族アイデンティティの形成
元のページ ../index.html#44