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●介入の結果,個人の健康が維持・改善・促進される.●介入を必要とする個人そのものだけでなく,個人の構成要素,下位システム,上位システム,またそれらの相互作用をアセスメントし,介入する.●健康上の問題や課題を抱える個人を対象とする.●個人を対象とする場合,看護師は個人そのものだけでなく,個人を構成する要素や下位システム(サブシステム),上位シ+αもっとわかる!対象の上位システムや下位システム,構成要素は多岐にわたるため,全てを把握することは困難です.このため,看護の領域では,これらの要素をいくつかのクラスターに分類したアセスメントの枠組み〔p.29,看④p.44〕が開発され,活用されています.例えばゴードンの11の機能的健康パターン〔看④p.54〕のなかの栄養-代謝パターン〔看④p.59〕では,消化器系という個人の下位システム,食事に関する環境などの上位システムをアセスメントします.役割-関係パターン〔看④p.65〕では,個人の役割への意識や働きなどの下位システム,個人を取り巻く家族や職場などの上位システムをアセスメントします.また,「家族関係の問題が,食欲の低下につながっている」など,システム同士の関連性をアセスメントすることもできます.地域社会個人循環機能水分摂取量心拍出量14 個人の変化を目指す 個人を対象とする看護●個人〔p.16〕を対象とする看護は,患者さん,患者さんの家族成員の1人,地域住民の1人,会社従業員の1人など,1人の人を対象として行われる.ステムにも目を向け,支援することが求められる.これにより個人の健康の維持・改善・促進を目指す.介入を必要とする個人看護介入上位システム家族介入を必要とする個人精神機能下位システム構成要素希望病気への認識介入によって変化した個人介入看護師

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