●ベッド使用中の患者さんに対して最低でも週に1回行う.排泄物や血液などで汚染されたときは,その都度行う.●寝床内の細菌繁殖の予防や,快適な環境の維持,気分●患者さんの入院に備えて行う.●患者さんに,安全で快適な生活環境を提供する目的が●しわやたるみが原因で,不快に感じる●ベッドにしわがなく患者さんにとって快●また1ヵ所でもシーツにしわがあると,そこが起点となって周囲にたるみが生じ,全体がくずれやすくなる.●適応は全ての患者さんだが,離床や寝返りが困難な患者さんでは,寝床内の換気ができず熱や湿気が上昇しやすいため,●近年,看護助手や業者にベッドメーキングを委託する場合があり,看護師が行う機会は減っているが,夜間の緊急入院や,●場合に応じて,防水シーツの有無や枕の数など,患者さんの個別性に合わせたベッドをつくる必要がある.ベッドメーキングしわのないシーツ適な状態.しわのあるシーツ褥瘡を誘発だけでなく,褥瘡を誘発してしまう.不 快監 修菊地 由美シーツ交換を行わない場合でも,掛けぶとんを整える,粘着テープ付きローラーでシーツを掃除する,シーツのしわを伸ばすなど,適宜,環境調整を行いましょう.睡眠時間が6時間の健康な人と比べると,24時間臥床の患者さんのシーツは,単純に計算して健康な人の約4倍汚染されていると考えられます.快 適じょくそうシーツを交換する場合(シーツ交換)〔p.77〕の爽快感を提供する目的がある.入院中の患者さんは,長時間ベッド上で過ごすことが多い.そのため看護師は,できる限り快適に療養生活を送って瘡〔p.400〕を予防するためのしわをつくらないベッドメーもらえるように,患者さんのベッド環境を整える必要があり,褥キングや,汚染されたシーツの処理など,正しい技術が求められる. 安全・安楽なベッドの提供 ベッドメーキングの目的と適応●ベッドメーキングとは,患者さんの過ごすベッドをつくることであり,新しくベッドをつくる場合と,シーツを交換をする 褥瘡を誘発することも シーツのしわと患者さんの安楽●ベッドメーキングでは,シーツにしわをつくらないことが重要である.しわがあると,患者さんはとても不快に感じ,特に自力で身体を動かすことができない患者さんなどでは,褥瘡〔p.400〕発生のリスクが高まる.64場合がある.特に後者をシーツ交換とよぶ.特にシーツ交換が重要である.新しくベッドをつくる場合〔p.65〕ある.臥床患者さんのシーツ交換〔p.78〕などは看護師が行う.ベッドメーキング
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