例●発汗の多い患者さん➡体幹●失禁の多い患者さん➡腰殿部●次のように,患者さんの状態に応じて敷く位置を決める.●ベッドの横に立ち,防水シーツの中心を下シーツ●側面に垂れる場合は,マットレスの下に入れ込む.●嘔吐のある患者さん➡頭部●防水シーツは,失禁や嘔吐,出血などがある患者さんや,ドレーンやカテーテルが挿入された患者さんなど,病状や治療によりシーツの汚染が予測される場合に使用する.●汚染した場合は防水シーツの交換のみですむ.また,頻回な下シーツの交換●ただし,防水シーツはしわによる圧迫や蒸れの原因にもなるため,使用は最防水シーツの敷き方の中心線に合わせて広げる.以前は防水シーツがゴム製やビニール製の場合,寝ごこちが悪いことから,上に「横シーツ」を敷くことがありました.しかし, しわの原因になり褥瘡〔p.400〕の発生リスクが高まるため,現在では防水シーツ1枚ですむ布製や紙製のものが使われています.じょくそう手背は上向き防水シーツを敷く位置防水シーツ70 必要時にのみ使用する 防水シーツの敷き方による患者さんへの負担も軽減できる.小限にする.8足元のコーナーを三角に処理する●シーツをしっかりと引っぱりながら**,足側のマットレスを包み込む.**なぜなら敷き込んだシーツをくずれにくくするためである.●頭側と同様に足元のコーナーを三角に処理する(手順♸♸〔p.69〕と同様).9側面のシーツを入れ込む●側面に垂れている残りのシーツを,マットレスの下に入れ込む.
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