●生活の質（QOL）：quality of life ●日常生活活動（ADL）：activities of daily living●患者さんのプライバシーを守る●患者さんのADLが妨げられず，活動がスムーズに行えるよう，患者さんに合わせた生活環境を整えるため．●転倒転落予防や感染予防〔p.61〕などを行い，患者さんが安全に療養生活を送れるようにするため．●医療従事者の動線が妨げられず，スムーズな援助を行うため．●病室環境の調整〔p.58〕や清潔の保持などを行い，患者さんの不快感や精神的な苦痛を最小限にすることで，快適な療養生活を送れるようにするため．快適性ADLの自立度に合った環境医療従事者の援助のしやすさプライバシーの保護ため．監 修菊地 由美患者さんにとって病室は，治療やケアを受ける場であるとともに，生活の中心となる場である．病室の環境は患者さんの安全や快適さだけでなく，闘病意欲やQOL，ADLの自立度にも影響を与える．そのため，看護の基本として，全ての患者さんに対して環境調整を行う必要がある． 安全で快適な場の提供 環境調整の目的●環境調整は，次に示すような目的をもって，全ての患者さんに対して行う．●自力で動けない，安静の必要がある，認知機能が低下しているなど，自分で環境調整をすることが難しい患者さんには，56看護師がベッド周囲などの環境調整〔p.60〕をすることが特に重要である．安全●●環境調整
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