看みえ1-2立ち読み
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●ナースコールや日常で使用する物品は,健側など使いやすい位置に置く.●履物は,健側からベッドの乗り降りができる場所に置く.●麻痺や認知症の患者さんの場合,ベッド柵の隙間に首や足が挟まるなどの事故防止のため,状況に応じてサイドレールカバーなどを使用する.●身体状況に左右差がある場合は,健側のベッドサイドのスペースが広くなるようにベッドを配置し,健側から乗り降りできるようにする.●障害(右片麻痺)のある患者さんの,環境調整の例を次に示す.●その他,失禁や嘔吐がある患者さんの場合は防水シーツ〔p.70〕を敷いたり,褥じょくそう瘡〔p.400〕リスクが高い患者さんの場合は体圧分散マットレス〔p.404〕を使用したりするなど,状況に応じた環境調整を行う.画像提供:フランスベッド株式会社認知症や意識障害など,転倒の危険がある場合は,状況に応じて離床センサーを使用する場合があります.離床センサーとは,起き上がりや立ち上がりを感知するとナースコールが鳴る装置で,踏むと反応するマットタイプや,体動により外れると反応するクリップタイプなどがあります.使用している場合は,スイッチが入っているか,コードが足に引っかかる位置にないか,などを確認しましょう.マットタイプクリップタイプ62 疾患や症状に合わせる 個別性に合わせた環境調整の例●環境調整では,患者さんに安全・安楽に療養生活を送ってもらうため,疾患や症状など個別性に合わせた対応が重要である.右片麻痺のある患者さんの環境調整の例サイドレールカバー

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