環境調整●ベッドのストッパーがかかっていることを確認する.●ベッドの高さは看護師が援助しやすい高さに調節し,ボディメカニクス〔p.93〕を活用しやすくする.●援助しやすいように,オーバーテーブルや床頭台,ベッド柵などを邪魔にならない場所へ移す.●カーテンやスクリーンで患者さんを周囲から見えないようにし,羞恥心に配慮する.●個室の場合,入口のドアに「ケア中」●室温が適切であるか〔p.58〕確認する.●必要物品がのったワゴンをベッドサイドに配置する際には,ケア中に患者さんが視界から外れないように,また看護師の動線が短くなるようにする必要がある.●患者さんの私物は必ず許可を得て移動させる.ケア後は必ず元の場所に戻す.●シーツ交換や清潔援助など,ベッド上でケアを行う前には,まず次のようにベ●患者さんの安全・安楽(保温,プライバシーの保護など)だけでなく,看護師の作業スペースを確保する患者さんの私物を移動させる良い例視界に患者さんが入っている動線が短いストッパーを確認するプライバシーを保護する動線が長いなどと掲示する.悪い例視界から患者さんが消えている63 安全・安楽なケアの基盤 ケア前の環境調整 視界と動線を考慮する ワゴン配置ッド周りや病室全体の環境を調整する必要がある.安全・安楽(ボディメカニクス〔p.93〕など)にも留意する.ベッドの高さを調節する室温を確認する援助の内容によっては,寝衣を脱いだり掛けものを外したりすることもあるため,必要に応じて調整する.
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