RBN2023-2024
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●妊娠中期に前置胎盤を思わせる所見がみられても,妊娠経過とともに子宮下部が伸展するため,胎盤が正常位置へと上方移動する場合がある.このため妊娠28週未満での診断は必ずしも確定的ではない.妊娠31週末までに経腟超音波検査で診断を行う.●低置胎盤でも,胎盤下縁が内子宮口縁から2cm以内の場合は,前置胎盤に準じてほとんど■離検 査□⑧ 主に経腟超音波検査にて,胎盤の位置を確認して診断する.治療/看護□⑩ 妊娠38週までに予定帝王切開を行う.警告出血や子宮口の開大徴候がが帝王切開となる.前置胎盤は妊娠の進行に伴い,遅かれ早かれ出血を起こすことになります.管理上大切なのは,胎児が成熟するまでいかに妊娠を継続させ,適切なタイミングで帝王切開をするかという点になるため,妊娠後期に入院管理が必要となる場合が多いです.[CTG(参照 母-21)]で胎児状態を確認する.内診は禁忌である   .ある場合,癒着胎盤の可能性が高い場合は早期に帝王切開を行う.母-33母性看護学母性看護学母□⑨ 前置胎盤の疑いがあれば,止血不可能な大量出血を招くことがあるため□⑪ 既往帝王切開の子宮創部に胎盤がかかるときは,癒着胎盤による大量出血せずに子宮摘出をすることもある.□⑫ 前置胎盤の帝王切開では出血多量となることが多いため,輸血を準備し.妊娠中に自分の血液をストックする自己□⑬ 少量でも出血があった場合,すぐに報告するよう指導する.□⑭ 出血の程度,腹部の緊張度,疼痛の有無を観察し,胎児心拍数陣痛図 104A110■■のリスクが高く,児の娩出後に胎盤を剝111P64て手術に臨むのが一般的である血貯血を行うことが望ましい.

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