ーーー今回「マイ・レビューブック大賞」を受賞されましたが、「マイ・レビューブック」を育て始めたのはいつ頃からですか? 最終学年になる前の春休み(3月ごろ)です。先輩インスタグラマーさんをずっと見ていて「あ、こういうふうにして「マイ・レビューブック」を作っていくんだ~。自分も絶対(「マイ・レビューブック」を)作りたい!」と思っていました。 ーーーまとめやイラストを描き始めたきっかけは? イラストを描くことは前から好きでしたが、まとめ方は最初全然分からなかったんです。解剖生理を勉強するときに絵を描くと理解しやすかったので、そこからイラストを描き始めました。 私の場合、描いたイラストが頭の中に浮かんで、「こういうふうに描いたな」「こういうふうにプリントで押さえていたな」ということを容易にイメージできるので、視覚的に覚えることが中心でした。 過去問などを解いていて「この疾患全然わからないな~。」となったり、知らない言葉が出てきたりしたときにはすぐにまとめるようにしていましたね。 (イラストに関して)下書きはまったくしてないですし、レイアウトは結構適当です(笑)。でも描いているとだんだん慣れてくると思います。とにかく”慣れ”が大事なんじゃないかなと。
ーーーまとめやイラストが上達した経緯について 最初は「なんか違うな~。」「うわ、字汚いな~。」と思いながら描いていました……(笑)。絵の感じは1年生の頃から変わったと思います。(最初の頃は)「人を描くのも下手くそだな~。」と思いながら、常に模索状態でした。 『レビューブック』のイラストだったり、色んな方の投稿を参考にしていくなかで、イラストに使う自分なりのキャラクターが徐々に定着してきた感じです。
(じにさんのイラストによく出てくる)うさぎちゃんはすごく簡単に描けます。色を塗らなくていいところが楽で……(笑)!もともとうさぎが好きだったのもありますが、「なにか簡単に描けるキャラクターはないかな」と思っていたときに「うさぎだ!」と思い、描き始めました。
ーーーまとめページを作るとき、どのようなことに気をつけていますか? 絵がメインなので、まとめを見たときに絵に目が行くように、字はなるべくだらだら書かないということです!教科書の文章をそのまま写さず自分なりに短い文章にしたり、言い換えたりして、自分が分かりやすいようにしています。 大体まとめのページは1時間以内に描き切るように意識しています。下書きなしで絵を描き、さらに関連することを追加していって、知識をどんどんつなげていく感じです。 発達段階や年齢に応じてイラストを描くことで、どんな人がなりやすい疾患なのか、どういう生活習慣を持っているとその疾患になりやすいのかといった特徴を捉えられれば疾患への理解につながるのではないかと思っています。 また、一つ一つまとめを描くときに、他の疾患と今まとめている疾患に繋がりがあったり、同じ発達段階で疾患をまとめているときに共通項が出てきたりすると、理解が繋がって楽しいです!知識がだんだん付いてくると「これはこういうことだったんだ!」と後からわかることがあります。国試勉強のときに「あ、あの時こうだったんだ!」と気付くことが多くて、そういう時も楽しさを感じますね。
ーーーおすすめのページは? ありすぎてどうしよう……(笑) “覚えようまとめ”があります。たとえば新生児に関してだったら特徴をとらえ、バイタルサインや赤ちゃんの身体的特徴や変化、母乳のことなど色んな(覚えるべき)ことをまとめてみました。 (まとめていく中で)「ちょっと付け足したいな」という所でうさぎちゃんを描いて、一言補足してもらっています! 消化器についてまとめたページでは、食べ物が胃の中に入ってきてホルモンがどう分泌されて、どんな指令を出すかといった構造や機能をまとめています。脳の神経にどんどん刺激が伝わって、その刺激によってホルモンが分泌されるという様子を視覚的にまとめてみました。 これに関しては参考にしたものなどはなく、イラストは自分で考えて作成しました。筋肉や骨、臓器の構造とかだったら絵に描けると思うんですけど、ホルモンの状態や神経は目に見えないものなので、それをしっかり描くことで理解につながるのかなと思います。
ーーーほかに工夫されている点があれば教えてください。 まとめメモは、のりを付けて『レビューブック』に足していっています。ちなみにメモののり幅は大体2mmくらいです。テープでも良いと思いますが、テープは消費が早いためのりの方がおすすめです! 『レビューブック』にページを追加する際、既存ページの形状に合わせるために新規ページの直角部分を丸める穴あけパンチを使いました。『レビューブック』を育てるに当たって(自分だけの)参考書を作りたい!と思っていたため、本と同じようにページを追加できるよう角を丸くしたんです。ちょっとしたこだわりですね(笑)。 『レビューブック』側面のインデックスは、★マーク(※)が付いているところをメインに、あとは自分が必要だと思ったところにも付けています。分野や章ごとに色を分けているので、すぐに「この章を見たい!」と思ったら、インデックスの該当色の部分をすぐに開いて探せるため、時間短縮になります。『レビューブック』を使うなら絶対にインデックスが必要ですね。
また、自分が押さえておきたいところや苦手なところをメインにフィルム付箋を貼っていて、定期的に見直せるようにしています。人に聞かれたときや自分で調べるときに、これらがあるとすぐに探せるため便利です。 (※『レビューブック』では過去10年間の看護師国試で出題された問題数に応じて項目に★マークが付いています)
ーーー後輩たちに向けて最後にメッセージ 看護学生の皆さん。これから実習や勉強が忙しくなると思います。また辛いことやしんどいこと、本当に苦しいこともたくさんあると思いますが、それ以上に嬉しいことや感動することもきっとあると思います。なのでしっかり体調にだけは気を付けて、看護学生としての生活が充実したものになるように過ごしてください。 ありがとうございました!
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