「第107回看護師国試では、これまでと何が変化したの?」「第108回看護師国試に向けてどういう勉強をすればよいの?」良質で充実した国試対策には正確な情報が欠かせません。
この特集では、データに基づいて最新国試を詳細に分析!「何が変化したのか?」「どういう対策をするべきなのか』」を具体的にまとめています。
※1:必修問題2問が完全採点除外 ※2:一般問題、状況設定問題ともに1問ずつ完全採点除外
●受験者数と合格者ともに増加した ●一般・状況設定問題の合格基準点は、上昇し154点となった(下表) ●平成30年版出題基準発表後、初の国試であったが、第106回と比べて出題形式や全体的な傾向に大きな変更はなく(第106回において前倒しで新出題基準が反映されたと考えられている)、合格点・合格率ともに上昇した。特筆すべき点として、8問におよぶ必修採点除外があげられる。また、視覚素材問題の出題が従来の2倍である8問となったのは大きな変化であり、今後対策が必要になると思われる。
※()内は新卒
日本赤十字豊田看護大学 教授 三木研作 先生
●新出題基準について 新出題基準からはワークライフバランス、ハイリスクアプローチなどが出題されました。しかしこれらは、簡単な問題と難しい問題に分かれており、合否には大きく影響しなかったと思われます。 ●必修問題で多くの採点除外問題 採点除外問題は最大8問で、どれも正答率が低い問題でした(メディックメディア社調べ)。こうした正答率が低い問題は、必修問題では採点除外になりうることが、今までの国家試験よりも明確になりました。とはいえ、この8問のために、試験中に不安を感じた受験生もいたようです。 ●一般・状況設定問題の合格最低点が上昇 107回では合格最低点が上昇しました(106回:142点→107回:154点)。これは学生が苦手とする5肢2択の問題が減ったことが原因と考えられます。その他の問題の難易度は、ほぼ106回までと同程度の印象です。また同社のデータをみると午前より午後のほうが難易度の高い問題(正答率60%未満)が多かったようです。 ●その他 視覚素材は例年よりも増加し、8点出題されました。
大事なのは「国家試験の合格率が約90%であること」です。よって、合格するためには受験生が正解できる難易度の問題を取りこぼさないことが肝心です。そのために、もっとも意識したいのは以下の2点です。
●過去問の知識をおさえた学習 ほぼすべての学生が過去問をチェックして知識をおさえるため、合格に必要な問題を取りこぼさないためにも過去問題集での学習は必須です。また同時に、全分野が一冊にまとまって調べやすい参考書(『レビューブック』など)も必要です。なお、最初(一巡目)に過去問をチェックする際は、細かく調べて時間をかけるようなことはせず、まずは1問あたり1つの内容をチェックして簡単な知識を習得するのがポイントです。 ●正答率を意識した学習 必修問題では、正答率が80%を下回る問題の多くが採点除外となりました。また、107回の一般・設定問題では、正答率60%以上の問題を合計するとおよそ190点(同社調べ)に達します。つまり必修問題では正答率80%以上、一般・状況設定問題では正答率60%以上の過去問を学習するのがよいと言えます。模試の復習も、同じ基準で行うと効率的です。
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