国試前の過ごし方や気持ちの変化

ーーー国試が近づくにつれて心境の変化などはありましたか？

本番1か月前くらいになると「ああもう国家試験を受けなくてはならないんだ……。」という不安がすごく大きかったです。でも周りもみんな頑張っているし自分だけが不安なわけではないため、「そんな弱気ではダメだ！」と思って勉強していました。

インスタグラムでずっと発信を続けていたためモチベーションは保てていたのですが、その分期待とプレッシャーも大きかったです。いつも見てくださっているフォロワーの方々が「参考になります」と言ってくれるので、「私も期待に応えないと！」「何か他に発信できることはないかな」ということはよく考えていました。
 
どんどんまとめを書いていくのでそれをほぼ毎日、1個か2個は投稿していましたが、他の“勉強垢”（学習用として作られたアカウント）さんも同じようにたくさん投稿されていたので、それを見てもっと自分も頑張らないと、と良い影響を受けていました。

国試後の心境

ーーー国試当日や終わった後はどのような感じでしたか？
前日の夜はあまり眠れなかったのですが、起きてからはいつも通り行動するようにしました。お母さんも「いってらっしゃい」といつものように送り出してくれました。

ドキドキを抑えようと、「これは模試と同じなんだ」と自分に言い聞かせて会場に向かったのですが、会場に着くと先生方が待ってくださっていたので、それを見て泣きそうになりました。一年生の頃にお世話になった先生もいらっしゃったので色んな想いも込み上げてきましたね。
 
試験開始前、試験監督の方からの説明がすごく長かったのです。周りがシーンとしているなか、私は、入学以来、実習で受け持たせていただいた患者さんの顔を一人一人思い浮かべ、どういう関わりがあったか、どのような看護をしたかを振り返っていました。すべて鮮明に覚えていたので、それを思い出しているとまた泣きそうになってしまいました。あとは自分の力を信じてやるしかないという気持ちが一番大きかったですね。

終わった直後は、「あ、終わったんだ～。こんなあっけなく終わってしまうんだな～」という感じでした。それまでずっと勉強を続けてきていてインスタも並行してやっていたため、やりきった感覚とともにバーンアウトのような感覚もありましたね。
なので国試が終わってからの１～２週間はペンも何も持たずインスタも（見てはいたのですが）全く投稿せず、何もする気が起きませんでした。解放感はすごく大きかったです。
 

インスタグラムについて

ーーー現在のフォロワー数は？
3万2000人くらいですね。（※2020年3月時点）

ーーーアカウントはいつ開設されたんですか？
大学１年生の時です。開設当初もちょこちょこ投稿していたのですが、本格的に投稿し始めたのは２年生になってからですね。当時は解剖生理をメインに載せていて「イラストに惹かれてフォローさせていただきました！」というコメントが増えていき、気付いたらこんなに（フォロワーさんがたくさん）……という感じです(笑)

 
ーーーじにさんの投稿に対して「かわいい」「分かりやすい」という声が多いですが、フォロワーさんへの思いを教えてください。
フォロワーさんが自分の投稿に私のアカウントをタグ付けしてくださったり、「じにさんの投稿を参考にしました」と書かれた投稿を見たりするととても嬉しくなります！
 
だんだんとフォロワーさんが増えていくのを見て「私なんかの投稿を見てくれるなんて……！」という思いはありますが……(笑)。投稿に対して反応を頂いたり、「参考になった！」というコメントをたくさん頂いたりすることが私のモチベーションに繋がっていました。
 
アカウントを継続できたのはそういう周りの声があったからだと思います。看護学生だけでなく、管理栄養士の学生さんやPT（理学療法士）さん、OT（作業療法士）さん、歯科衛生士さんや現職の看護師の方々も見てくださっていて、すごく驚きました。「私の投稿って色んな職種の方にも参考になるんだ」と思いましたし、「国試に出るので、とても助かります」というコメントやいいねを頂いたときは嬉しかったです。
 
あとびっくりしたのは、新生児や妊娠期のまとめを書いたときに妊婦さんが見てくださっていて、「すごく勉強になりました」と言ってくださったことや、保育士さんが「ここまで勉強しなかったので、投稿を見てとても勉強になりました！」という言葉をくださったときですね。
周りの声を知って、「（色んな方が見ている）インスタってすごいな～！」と思いました(笑)。

次のページではじにさんの「マイ・レビューブック」作成について伺っていきます！

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