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教えてマメくん!看護過程の展開で役立つ関連図ってどんなもの?

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教えてマメくん!看護過程の展開で役立つ関連図ってどんなもの?
『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』Q&A
2020.10.23

教えてマメくん!看護過程の展開で役立つ関連図ってどんなもの?

実習の記録や看護過程の事例演習において、学生を悩ませることが多い「関連図」。
関連図には病態看護を書いたもの、患者さんの情報から看護問題を矢印でつないだものなどいろいろな関連図がありますが、看護過程を展開するときに役立つ関連図ってどんなものでしょうか?
看護過程でどんな関連図を書いたらいいかわからない看護学生さんのお悩みに、『看護がみえる』シリーズでおなじみのマメくんが答えます!
 
関連図って何?何のために書くの?の記事はこちら
 
 

登場人物

お悩み解決アドバイザー
マメくん
関連図の沼にハマる
看護学生

 
 

看護過程の展開で、考えを整理したくなるときって?

ペーパーペイシェントや実習の受け持ち患者さんで関連図を書くことが多いと思うんだけど、看護過程を展開するときに使える関連図ってなんだと思う?
えっと…患者さんの病態の機序を整理するための関連図も大事だし…患者さんの症状からどんな問題が挙がるのかつなげるのも大事だし…あ、あと患者さんの心理面とか社会面とかも……なんか、よくわかんなくなっちゃった!
こないだ、関連図は何の関連性を把握するためのものかきちんと把握しようって話をしたよね?(関連図って何?何のために書くの?の記事はこちら
あ、そうだった…!
じゃあ、一緒に考えてみよう。看護過程を展開しているとき、考えることがたくさんあると思うんだけど、考えてることを整理したいのは特にどんなとき?
うーん、全部複雑だけど…アセスメントかなぁ…ゴードンの機能的健康パターンがいっぱいあって、結論がよくわかんなくなる!
そうだね。ひとことにアセスメントって言っても、考えることがたくさんあって、入り組んでて複雑だよね。じゃあ、アセスメントで考えることって何かな?
アセスメントで考えることか…まずは、11の機能的健康パターンそれぞれで「患者さんの状態」がどうなっているか考えて、良くない状態があったら「問題」に挙げているわ。
よくできました!ここでいう「患者さんの状態」は、「患者さんの反応(人間の反応)」と言い換えることもできるよ。(「人間の反応」について知りたい方はこちら)他にアセスメントで考えてることはなかった?
他に何があったっけ?
アセスメントで実在型問題が挙がったら、その「原因・誘因」を確かめておかないといけないよ。
そうだった。じゃあ、リスク型問題の場合は…「危険因子」っ!
そのとおり!あと、「強み」については、教えてもらった?
強みって?
患者さんの状態を維持・改善・促進できるものだよ。例えば、患者さんが「料理が得意」だったら、それは食習慣を維持・改善・促進できる「強み」になるね。
アセスメントで考えることっていろいろあるのね。

 
 
 
 
 
 
 

複雑でまとまりにくい思考を整理するために関連図を書こう!

アセスメントで考えていることを関連図にするといいのはわかったけど、何を矢印でつなげていったらいいのかな?
僕がオススメするのは、アセスメント項目ごとの「患者さんの状態」を書いて、それらの原因危険因子強みといった関連性を矢印でつなげた関連図だよ。下の患者さんのイラストがこの関連図のイメージなんだ。

 
 
 
 
 
 

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』p.104より抜粋
 
 

アセスメント項目ごとの「患者さんの状態」…?

 
 
 
 

「アセスメント項目」を知りたい方はコチラ

ゴードンの11の機能的健康パターンの「アセスメントの視点」と「アセスメント項目」

アセスメントの枠組み項目 アセスメントの視点 より具体的なアセスメントの視点 ※赤字はアセスメント項目
1.健康知覚-健康管理 健康知覚(健康に関する認識)は適切か これまでの健康に関する認識は適切か
現在の健康に関する認識は適切か
健康管理は適切か 健康管理状況は適切か
安全対策は適切か
2.栄養-代謝 栄養摂取は適切か 食習慣は適切か
栄養摂取量は適切か
水分摂取量は適切か
摂食・嚥下の状態は適切か
身体各部での栄養の利用(代謝)は適切か 栄養状態は適切か
皮膚状態は適切か
免疫状態は適切か
3.排泄 便の排泄は適切か 排便習慣は適切か
排便の状態は適切か
尿の排泄は適切か 排尿習慣は適切か
排尿の状態は適切か
汗の排泄は適切か 汗の状態は適切か
4.活動-運動 身体活動は適切か 身体活動状況は適切か
活動耐性は適切か
運動習慣は適切か
日常生活活動(ADL)は自立しているか ADLは自立しているか
余暇活動は適切か 余暇活動は適切か
5.睡眠-休息 睡眠・休息・リラクゼーションは適切か 睡眠習慣・状態は適切か
休息・リラクゼーションは適切か
6.認知-知覚 感覚機能は適切か 感覚機能は適切か
認知機能は適切か 記憶力・注意力は適切か
言葉の理解と表現は適切か
意思決定はできるのか
学習能力・知識は適切か
不快症状はどうか 疼痛はどうか
その他の不快症状はどうか
7.自己知覚-自己概念 自己概念はどうか アイデンティティはどうか
ボディイメージはどうか
自尊感情はどうか 自尊感情はどうか
感情の状態はどうか 感情の状態はどうか
8.役割-関係 適切に他者との関係を築けるか 適切に他者との関係を築けるか
疾病・治療による役割への影響はどうか 家庭での役割と関係は適切か
職場での役割と関係は適切か
地域での役割と関係は適切か
9.セクシュアリティ-生殖 生殖機能・セクシュアリティはどうか 生殖機能の状態はどうか
セクシュアリティはどうか
10.コーピング-ストレス耐性 ストレスとストレス耐性の関係はどうか ストレスとストレス耐性の関係はどうか
コーピングは適切か コーピング方法は適切か
サポートシステムは適切か
11.価値-信念 価値観・信念は守られているか 価値観・信念は守られているか


※参考文献
『看護診断-その過程と実践への応用 原著第3版』(1998、医歯薬出版)
『ヘンダーソン・ゴードンの考えに基づく 実践看護アセスメント 第3版』(2011、ヌーヴェルヒロカワ)
※書籍『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』と表記を合わせるため一部変更(2020.08.24)

 

うん。例えば、ゴードンの栄養-代謝パターンでは、患者さんの何をアセスメントしたかな?
えーっと、栄養だから…食習慣とか、栄養摂取量だっけ?
そう。他に、摂食・嚥下の状態栄養状態などについても考えるよ。その項目ごとに考えた結果を「不適切な食習慣」「不適切な栄養摂取量」などと並べて書いていくんだ。

 
 
 
 
 
 

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』p.107より抜粋
 
 

現在の適切な状態は、実在型問題にはならないけど、他の機能的健康パターンの「患者さんの状態」の危険因子強みになる可能性があるから、書いておくとよいね。それと、「患者さんの状態」の今後の経過を考えたとき、悪いなりゆき(リスク型問題)が考えられたら、それも書いておこう。
わかったわ。並べたあとはどうするの?
「患者さんの状態」を機能的健康パターンごとにまとめて書いたら、患者さんの基礎情報も書いておこう。あとは、「患者さんの状態」の原因・誘因、危険因子、強みなどアセスメントで考えたことを矢印でつなげるんだよ。

 
 
 
 
 
 

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』p.107より抜粋
 
 

こんな書き方したことなかったわ。でもたしかに、せっかく機能的健康パターンごとにアセスメントしたんだから、関連図もパターンごとに書いていった方が、ゼロから書き始めるよりわかりやすいし、これなら書けそうな気がする…!
そうなんだ。この「患者さんの状態」を並べた関連図なら、それぞれの機能的健康パターンでアセスメントしたことを順番に書いていくから、看護過程を学び始めたばかりの君にもわかりやすいと思うよ。
でも、病態看護のことは書かなくてもいいの
患者さんの病態や看護について学ぶことは、患者さんを理解するうえで、もちろん大事だけど、アセスメントの思考を整理するための関連図には書かなくても大丈夫だよ。病態について理解を深めたいときは、医学書も参考にしながら病態関連図を書いてみるといいね。
たしかに病態も看護も含めて書いたら、矢印がぐちゃぐちゃになってわからなくなったことがあったわ。
関連図を書くときは、何を書くのか明確にするのが重要だからね。今は、アセスメントで考えたことをわかりやすく整理するために関連図を書こう
やってみるわ!

 
 
 
 
 
 
 

「患者さんの状態」の関連性を把握する関連図を書くメリットは?

関連図を書くことで、1つの機能的健康パターンごとにアセスメントしていたときには見えてこなかったパターン間のつながりが見えることもあるし、問題同士の因果関係や共通の強みがわかって、看護介入にも生かせるんだよ。
機能的健康パターン同士のつながりを考えたりするのが、難しいし、ややこしいって思ってたけど、これならわかるね。
そうだね。11の機能的健康パターンが全部並んでいて、患者さん全体を俯瞰して見れるんだ。患者さんを全人的にとらえるためには、全パターンのつながりをみることが大事だよ。

 
 
 
 
 
 

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』p.108, 109より抜粋
 
 

ゴードンを活用しているから、心理面社会面のことも入っているね。
そのとおり。関連図の詳しい書き方は、『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』p.106に載っているから参考にしてみてね!
わっ!突然、宣伝してきた!笑
それと、僕はこの関連図をオススメしてるけど、実習記録などの関連図では書き方が決まっている場合もあるから、その場合は先生や指導者さんの書き方に従って書こうね!
はーい!

 
 
 
 
 
 
 

「今日のおさらい」

☑ アセスメントの思考を整理するために役立つ関連図は、アセスメント項目ごとの「患者さんの状態(人間の反応)」の関連性を書いた関連図
☑ この関連図を書くと、患者さん全体を俯瞰して、それぞれの「患者さんの状態(人間の反応)」の関連性を把握できる
☑ 問題同士の関連性を把握できると、看護介入にも生かせる
 
 
 

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』で掲載している関連図

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』では、看護過程を展開するうえで、アセスメントにおいて、思考を整理するためのツールとして「人間の反応」の関連図を掲載しています。この関連図は、上記の会話に出てくるように、アセスメント項目ごとの「患者さんの状態(人間の反応)」の分析結果の関連性を把握するためのものであり、一般的な関連図にあるような病態や看護は書かれていません。また、事例(①胸腔ドレナージ中の自然気胸患者、②ストーマを造設する直腸癌患者)においては、アセスメントに必要な知識として、病態と治療・合併症を理解するための関連図を掲載しています。
 
 

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教えてマメくん!関連図って何?何のために書くの?
 
 

看護がみえるvol.4 看護過程の展開

第1版 B5判 380頁
定価(本体3,300円+税)
ISBN 978-4-89632-801-1
発行日 2020-06-30

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2020.10.23

教えてマメくん!看護過程の展開で役立つ関連図ってどんなもの?

実習の記録や看護過程の事例演習において、学生を悩ませることが多い「関連図」。
関連図には病態看護を書いたもの、患者さんの情報から看護問題を矢印でつないだものなどいろいろな関連図がありますが、看護過程を展開するときに役立つ関連図ってどんなものでしょうか?
看護過程でどんな関連図を書いたらいいかわからない看護学生さんのお悩みに、『看護がみえる』シリーズでおなじみのマメくんが答えます!
 
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お悩み解決アドバイザー
マメくん
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じゃあ、一緒に考えてみよう。看護過程を展開しているとき、考えることがたくさんあると思うんだけど、考えてることを整理したいのは特にどんなとき?
うーん、全部複雑だけど…アセスメントかなぁ…ゴードンの機能的健康パターンがいっぱいあって、結論がよくわかんなくなる!
そうだね。ひとことにアセスメントって言っても、考えることがたくさんあって、入り組んでて複雑だよね。じゃあ、アセスメントで考えることって何かな?
アセスメントで考えることか…まずは、11の機能的健康パターンそれぞれで「患者さんの状態」がどうなっているか考えて、良くない状態があったら「問題」に挙げているわ。
よくできました!ここでいう「患者さんの状態」は、「患者さんの反応(人間の反応)」と言い換えることもできるよ。(「人間の反応」について知りたい方はこちら)他にアセスメントで考えてることはなかった?
他に何があったっけ?
アセスメントで実在型問題が挙がったら、その「原因・誘因」を確かめておかないといけないよ。
そうだった。じゃあ、リスク型問題の場合は…「危険因子」っ!
そのとおり!あと、「強み」については、教えてもらった?
強みって?
患者さんの状態を維持・改善・促進できるものだよ。例えば、患者さんが「料理が得意」だったら、それは食習慣を維持・改善・促進できる「強み」になるね。
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複雑でまとまりにくい思考を整理するために関連図を書こう!

アセスメントで考えていることを関連図にするといいのはわかったけど、何を矢印でつなげていったらいいのかな?
僕がオススメするのは、アセスメント項目ごとの「患者さんの状態」を書いて、それらの原因危険因子強みといった関連性を矢印でつなげた関連図だよ。下の患者さんのイラストがこの関連図のイメージなんだ。

 
 
 
 
 
 

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アセスメント項目ごとの「患者さんの状態」…?

 
 
 
 

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4.活動-運動 身体活動は適切か 身体活動状況は適切か
活動耐性は適切か
運動習慣は適切か
日常生活活動(ADL)は自立しているか ADLは自立しているか
余暇活動は適切か 余暇活動は適切か
5.睡眠-休息 睡眠・休息・リラクゼーションは適切か 睡眠習慣・状態は適切か
休息・リラクゼーションは適切か
6.認知-知覚 感覚機能は適切か 感覚機能は適切か
認知機能は適切か 記憶力・注意力は適切か
言葉の理解と表現は適切か
意思決定はできるのか
学習能力・知識は適切か
不快症状はどうか 疼痛はどうか
その他の不快症状はどうか
7.自己知覚-自己概念 自己概念はどうか アイデンティティはどうか
ボディイメージはどうか
自尊感情はどうか 自尊感情はどうか
感情の状態はどうか 感情の状態はどうか
8.役割-関係 適切に他者との関係を築けるか 適切に他者との関係を築けるか
疾病・治療による役割への影響はどうか 家庭での役割と関係は適切か
職場での役割と関係は適切か
地域での役割と関係は適切か
9.セクシュアリティ-生殖 生殖機能・セクシュアリティはどうか 生殖機能の状態はどうか
セクシュアリティはどうか
10.コーピング-ストレス耐性 ストレスとストレス耐性の関係はどうか ストレスとストレス耐性の関係はどうか
コーピングは適切か コーピング方法は適切か
サポートシステムは適切か
11.価値-信念 価値観・信念は守られているか 価値観・信念は守られているか


※参考文献
『看護診断-その過程と実践への応用 原著第3版』(1998、医歯薬出版)
『ヘンダーソン・ゴードンの考えに基づく 実践看護アセスメント 第3版』(2011、ヌーヴェルヒロカワ)
※書籍『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』と表記を合わせるため一部変更(2020.08.24)

 

うん。例えば、ゴードンの栄養-代謝パターンでは、患者さんの何をアセスメントしたかな?
えーっと、栄養だから…食習慣とか、栄養摂取量だっけ?
そう。他に、摂食・嚥下の状態栄養状態などについても考えるよ。その項目ごとに考えた結果を「不適切な食習慣」「不適切な栄養摂取量」などと並べて書いていくんだ。

 
 
 
 
 
 

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』p.107より抜粋
 
 

現在の適切な状態は、実在型問題にはならないけど、他の機能的健康パターンの「患者さんの状態」の危険因子強みになる可能性があるから、書いておくとよいね。それと、「患者さんの状態」の今後の経過を考えたとき、悪いなりゆき(リスク型問題)が考えられたら、それも書いておこう。
わかったわ。並べたあとはどうするの?
「患者さんの状態」を機能的健康パターンごとにまとめて書いたら、患者さんの基礎情報も書いておこう。あとは、「患者さんの状態」の原因・誘因、危険因子、強みなどアセスメントで考えたことを矢印でつなげるんだよ。

 
 
 
 
 
 

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』p.107より抜粋
 
 

こんな書き方したことなかったわ。でもたしかに、せっかく機能的健康パターンごとにアセスメントしたんだから、関連図もパターンごとに書いていった方が、ゼロから書き始めるよりわかりやすいし、これなら書けそうな気がする…!
そうなんだ。この「患者さんの状態」を並べた関連図なら、それぞれの機能的健康パターンでアセスメントしたことを順番に書いていくから、看護過程を学び始めたばかりの君にもわかりやすいと思うよ。
でも、病態看護のことは書かなくてもいいの
患者さんの病態や看護について学ぶことは、患者さんを理解するうえで、もちろん大事だけど、アセスメントの思考を整理するための関連図には書かなくても大丈夫だよ。病態について理解を深めたいときは、医学書も参考にしながら病態関連図を書いてみるといいね。
たしかに病態も看護も含めて書いたら、矢印がぐちゃぐちゃになってわからなくなったことがあったわ。
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やってみるわ!

 
 
 
 
 
 
 

「患者さんの状態」の関連性を把握する関連図を書くメリットは?

関連図を書くことで、1つの機能的健康パターンごとにアセスメントしていたときには見えてこなかったパターン間のつながりが見えることもあるし、問題同士の因果関係や共通の強みがわかって、看護介入にも生かせるんだよ。
機能的健康パターン同士のつながりを考えたりするのが、難しいし、ややこしいって思ってたけど、これならわかるね。
そうだね。11の機能的健康パターンが全部並んでいて、患者さん全体を俯瞰して見れるんだ。患者さんを全人的にとらえるためには、全パターンのつながりをみることが大事だよ。

 
 
 
 
 
 

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』p.108, 109より抜粋
 
 

ゴードンを活用しているから、心理面社会面のことも入っているね。
そのとおり。関連図の詳しい書き方は、『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』p.106に載っているから参考にしてみてね!
わっ!突然、宣伝してきた!笑
それと、僕はこの関連図をオススメしてるけど、実習記録などの関連図では書き方が決まっている場合もあるから、その場合は先生や指導者さんの書き方に従って書こうね!
はーい!

 
 
 
 
 
 
 

「今日のおさらい」

☑ アセスメントの思考を整理するために役立つ関連図は、アセスメント項目ごとの「患者さんの状態(人間の反応)」の関連性を書いた関連図
☑ この関連図を書くと、患者さん全体を俯瞰して、それぞれの「患者さんの状態(人間の反応)」の関連性を把握できる
☑ 問題同士の関連性を把握できると、看護介入にも生かせる
 
 
 

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』で掲載している関連図

『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』では、看護過程を展開するうえで、アセスメントにおいて、思考を整理するためのツールとして「人間の反応」の関連図を掲載しています。この関連図は、上記の会話に出てくるように、アセスメント項目ごとの「患者さんの状態(人間の反応)」の分析結果の関連性を把握するためのものであり、一般的な関連図にあるような病態や看護は書かれていません。また、事例(①胸腔ドレナージ中の自然気胸患者、②ストーマを造設する直腸癌患者)においては、アセスメントに必要な知識として、病態と治療・合併症を理解するための関連図を掲載しています。
 
 

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看護がみえるvol.4 看護過程の展開

第1版 B5判 380頁
定価(本体3,300円+税)
ISBN 978-4-89632-801-1
発行日 2020-06-30

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