こんにちは!メディックメディア編集部です。
今回ご紹介するのは、母性看護学の「産褥の経過」!国家試験では毎年必ず出題されるといっていいほど重要なテーマです。
国試では主に産褥期の身体的・生理的変化について問われており、特に子宮復古状態に関して、アセスメントを求められる問題が多く出題されています。
今回は出産後に起きる母体の変化について整理していきましょう!
産褥とは分娩後、母体の状態が妊娠以前の状態に戻るまでの期間をいい、産後約6~8週間を指します。
妊娠前の状態に戻るまでに母体には様々な変化が起こります。
この記事では、特に出題されやすい子宮復古、乳汁分泌、ホルモンバランスの変化を取り上げます!
子宮復古とは、妊娠や分娩によって変化した子宮が、非妊娠時の状態に戻ることです。
子宮底の高さは、
分娩直後には臍下2~3横指ですが、
分娩12時間後には一度子宮底が高くなり臍高に達します。これは膀胱内の尿貯留、子宮腔内の血液成分貯留、子宮の圧迫がなくなったことによる骨盤底筋群の緊張回復などにより生じるものです。
その後2~3日で分娩直後と同じ高さまで戻ります。
そして、産褥9日にはわずかに触れるまたは腹壁上から触れない大きさまで収縮します。
なお、子宮復古を促すための子宮収縮に伴う痛みを後陣痛といい、
産褥2~3日程度みられます。母乳育児経験のある経産婦はより強く感じやすいですが、個人差が大きいのが特徴です!
悪露とは、主に子宮腔内や産道から排出される産褥期の性器分泌物のことです。
分娩直後~産褥3日では赤色(血性)悪露、産褥4日頃から14日では褐色悪露、
産褥21日頃には黄色悪露になり、産褥4~6週までに白色悪露へと移行します。
☟悪露の色の変化はかんごろで覚えましょう!
<乳汁分泌>
産褥2日頃までは初乳(黄色~淡黄色、半透明、粘稠性)が分泌され、
産褥3日ほどで乳汁分泌が増え、乳房の生理的な緊満が見られるようになります。乳汁分泌は初産婦よりも、経産婦の方が早めに分泌が増加しやすいです。
産褥4日頃までに移行乳へと変わり、その後成乳(白色、不透明、水様性)となります。
<ホルモンバランスの変化>
妊娠中は胎盤から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンにより乳管や乳腺組織が発達し、プロラクチンの作用を抑制します。
分娩後は胎盤娩出に伴ってプロゲステロンが急激に減少し、プロラクチンの作用が活性化されます。プロラクチンは乳汁産生を促し、オキシトシンは児の吸啜(きゅうてつ)刺激によって分泌が亢進(こうしん)し、乳汁を圧出する射乳反射を起こします。
また、射乳を起こすオキシトシンには、子宮収縮作用もあります。このため、授乳時の吸啜刺激によってオキシトシンが分泌され、後陣痛が増強されます。
☟国試問題を解いて今日のおさらいをしましょう!
詳しい解説や基本事項などの知識は『クエスチョン・バンク2026』をチェック!
この内容が、みなさんの国試合格の一助となれば幸いです。引き続き、合格に向けて頑張って下さい! そして、国試本番で存分に力を発揮できますように…
編集部一同、皆様の合格を心よりお祈りしております!
イメカラシリーズ
クエスチョン・バンク保健師2026
レビューブック保健師2026
クエスチョン・バンク2026
クエスチョン・バンクSelect必修2026
レビューブック2026
看護がみえるvol.1 基礎看護技術 第2版
看護がみえるvol.5 対象の理解Ⅰ
なぜ?どうして?zero2023
【WEB公開】INFORMA for Nurse 2022春夏号
看護がみえるvol.4 看護過程の展開
看護初年度コレダケ -生物,数学,物理,化学,ことば-
看護がみえるvol.3 フィジカルアセスメント
看護がみえるvol.2 臨床看護技術
看護師国家試験のためのゴロあわせ集 かんごろ
ビジュアルノート
【無料】看護教員版INFORMA 2025