
よくでる分野TOP3とその対策から引き続き、
看護師国試でよくでる分野とテーマ(レビューブックコード)をご紹介します。
国試によくでる分野ランキング
過去10年の国家試験問題を26分野に振り分け、分野ごとに300点満点中何点分出題されているかを算出し、ランキングにまとめました。
順位 | 分野* | 点数 | 割合 |
1 | 基礎看護学 | 34.2点 | 11.4% |
2 | 健康支援と社会保障制度 | 34.0点 | 11.3% |
3 | 母性看護学 | 22.5点 | 7.5% |
4 | 精神看護学 | 21.4点 | 7.1% |
5 | 小児看護学 | 20.8点 | 6.9% |
6 | 成人看護学総論 | 20.5点 | 6.8% |
7 | 脳・神経疾患 | 16.8点 | 5.6% |
8 | 在宅看護論/地域・在宅看護論 | 13.2点 | 4.4% |
9 | 老年看護学 | 12.0点 | 4.0% |
9 | 看護の統合と実践 | 12.0点 | 4.0% |
11 | 循環器疾患 | 10.5点 | 3.5% |
12 | 内分泌・代謝疾患 | 10.0点 | 3.3% |
12 | 呼吸器疾患 | 10.0点 | 3.3% |
14 | 内分泌・代謝疾患 | 8.9点 | 3.0% |
15 | 基礎医学 | 7.7点 | 2.6% |
16 | 運動器疾患 | 6.9点 | 2.3% |
17 | 消化器疾患 | 6.2点 | 2.1% |
18 | 肝・胆・膵疾患 | 5.2点 | 1.7% |
19 | 女性生殖器疾患 | 5.1点 | 1.7% |
20 | 血液・造血器疾患 | 4.7点 | 1.6% |
21 | 耳鼻咽喉疾患 | 4.2点 | 1.4% |
22 | 感染症 | 3.2点 | 1.1% |
23 | 眼疾患 | 2.8点 | 0.9% |
23 | 免疫・アレルギー/膠原病 | 2.8点 | 0.9% |
25 | 歯・口腔疾患 | 1.0点 | 0.3% |
26 | 皮膚疾患 | 0.9点 | 0.3% |
* 『レビューブック(RB)』および『クエスチョン・バンク(QB)』『クエスチョン・バンクSelect必修(QB必修)』の章
‟基礎看護学”と‟健康支援と社会保障制度”の出題率は一段と高いことが分かります.また、出題されやすい分野の中でも優先順位をつけ、正答率70%以上となる問題は解けるようにしておきましょう。配点の少ない分野でも、QBシリーズ(『クエスチョン・バンク看護師国家試験問題解説』『クエスチョン・バンクSelect必修看護師国家試験問題解説』)の解説を理解しておきたいところです。
次に、分野をさらに細かくした‟頻出テーマ(レビューブックコード)”を見ていきましょう↓
国試によくでるレビューブックコードTOP10
104回から113回看護師国試問題を項目に振り分け、その出題数をランキングにしました。振り分けた項目は「レビューブックコード」という、『レビューブック(RB)』や『クエスチョン・バンク(QB)』を用いています。レビューブックコードについて詳しくはこちら。
順位 | 章 | テーマ(レビューブックコード) | 出題数 | RB2024-25参照ぺージ | QB2024-25参照ページ |
1位 | 老年看護学 | 加齢による身体的機能の変化 | 21 | 老-4 | 老-5 |
2位 | 小児看護学 | 運動・言語・心理社会的発達 | 20 | 小-9 | 小-15 |
3位 | 看護の実践と統合 | 災害の定義とサイクル | 19 | 統-15 | 統-17.34.36 |
4位 | 脳・神経疾患 | 認知症総論 | 16 | J-42 | J-30 |
4位 | 健康支援と社会保障制度 | 精神保健福祉法 | 16 | 社-65 | 社-65 |
6位 | 健康支援と社会保障制度 | 介護保険制度の概要 | 15 | 社-40 | 社-41 |
6位 | 健康支援と社会保障制度 | 医療法 | 15 | 社-112 | 社-111 |
8位 | 内分泌・代謝系疾患 | 糖尿病 | 14 | D-35 | D-23.43.46 |
8位 | 母性看護学 | 新生児の生理 | 14 | 母-79 | 母‐35.63.66 |
8位 | 精神看護学 | 社会復帰の支援 | 14 | 精-15 | 精-20.42.46 |
8位 | 看護の実践と統合 | 医療安全管理 | 14 | 統-10 | 統-11 |
12位 | 基礎看護学 | 看護過程 | 13 | 基-13 | 基-15 |
12位 | 基礎看護学 | 食事介助 | 13 | 基-38 | 基-45 |
1位の老年看護学では計21問、12位の項目でも13問の出題があります。上位10の項目の出題数を合計すると、1回の国試で約16
問も出題されています。そして実は、このランキングは毎年あまり変わりません。つまりよく出る項目は、毎年だいたい同じなのです。
続いて、必修問題に絞った頻出分野・項目のランキングを見てみましょう。
国試によくでる分野ランキング~必修編~
過去10年の必修問題を26分野に振り分け、分野ごとに50点満点中何点分出題されているかを算出し、ランキングにまとめました。
順位 | 分野* | 点数 | 割合 |
1 | 基礎看護学 | 13.0点 | 26.0% |
2 | 健康支援と社会保障制度 | 9.5点 | 19.0% |
3 | 基礎医学 | 3.8点 | 7.6% |
4 | 成人看護学総論 | 3.6点 | 7.2% |
5 | 小児看護学 | 2.2点 | 4.4% |
6 | 循環器疾患 | 2.1点 | 4.2% |
6 | 脳・神経疾患 | 2.1点 | 4.2% |
8 | 内分泌・代謝疾患 | 1.5点 | 3.0% |
9 | 母性看護学 | 1.3点 | 2.6% |
10 | 肝・胆・膵疾患 | 1.2点 | 2.4% |
10 | 呼吸器疾患 | 1.2点 | 2.4% |
12 | 消化管疾患 | 1.1点 | 2.2% |
12 | 看護の統合と実践 | 1.1点 | 2.2% |
12 | 老年看護学 | 1.1点 | 2.2% |
15 | 血液・造血器疾患 | 1.0点 | 2.0% |
16 | 感染症 | 0.9点 | 1.8% |
17 | 腎・泌尿器疾患 | 0.8点 | 1.6% |
18 | 運動器疾患 | 0.5点 | 1.0% |
18 | 在宅看護論 | 0.5点 | 1.0% |
20 | 精神看護学 | 0.4点 | 0.8% |
21 | 眼疾患 | 0.3点 | 0.6% |
21 | 歯・口腔疾患 | 0.3点 | 0.6% |
21 | 女性生殖器疾患 | 0.3点 | 0.6% |
24 | 免疫・アレルギー/膠原病 | 0.2点 | 0.4% |
25 | 耳鼻咽喉疾患 | 0.1点 | 0.2% |
25 | 皮膚疾患 | 0.1点 | 0.2% |
* 『レビューブック(RB)』および『クエスチョン・バンク(QB)』『クエスチョン・バンクSelect必修(QB必修)』の章
必修でも‟基礎看護学”と‟健康支援と社会保障制度”の出題率は一段と高いことが分かります。
次に、分野をさらに細かく指定した頻出テーマ(レビューブックコード)を見ていきましょう↓
国試によくでるレビューブックコードTOP10〜必修編〜
順位 | 章 | テーマ(レビューブックコード) | 出題数 | RB2024-25参照ぺージ | select必修2024-25参照ページ |
1位 | 健康支援と社会保障制度 | 保健師助産師看護師法 | 9 | 社-115 | 社-66 |
1位 | 健康支援と社会保障制度 | 介護保険制度の概要 | 9 | 社-40 | 社-36 |
3位 | 成人看護学 | 心肺蘇生 | 8 | 成-15 | 成-16 |
4位 | 小児看護学 | 運動・言動・心理社会的発達 | 7 | 小‐9 | 小‐10 |
4位 | 循環器疾患 | 不整脈 | 7 | C-56 | C-20 |
4位 | 健康支援と社会保障制度 | 国民健康・栄養調査 | 7 | 社-17 | 社-24 |
4位 | 成人看護学 | ライフサイクルにおける発達と危機 | 7 | 成-3 | 成-3 |
4位 | 基礎看護学 | 採血 | 7 | 基-79 | 基-117 |
9位 | 小児看護学 | 運動・言語・心理社会的発達 | 6 | 小‐9 | 小‐10 |
9位 | 老年看護学 | 加齢による身体的機能の変化 | 6 | 老-4 | 老-3 |
これまでの記事「国試対策はじめの3歩」、「よくでる分野TOP3とその対策」でもご説明した通り、合格するには「QBシリーズ(『クエスチョン・バンク看護師国家試験問題解説』『クエスチョン・バンクSelect必修看護師国家試験問題解説』)」を3周して、問題の解説を理解することが必要ですが、頻出分野・項目を意識することで、取り組む順番や優先順位をつけて学習効率を上げられるかもしれません。
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