看護師国家試験によく問われる分野はどこなのか、第99〜105回(第103回追試を含む)の全1,920問を徹底分析した結果を発表します!
基礎看護学は、国試300点中31.9点(10.7%)を占める最重要科目です。特に注目してほしいのが、必修で13.6点出題されていること。つまり、基礎看護学の学習をおろそかにすると、必修が8割(50点中40点)に到達せず、不合格になってしまうということです。
だからといって、心配する必要はありません。“基礎” という名のとおり、授業や実習で学んだ基本的な内容が出題されるので、これまでの学習をおさらいすることで対策できる科目です。
健康支援と社会保障制度は、他章とは大きく異なり、統計、法律、制度という暗記テーマがずらりと並びます。そして、必修で9.9点出題されているので、基礎看護学と同じく“捨てたら落ちる科目”といえます。
覚えてしまえば得点できる科目ですが、逆に言えば、覚えなければ得点できないうえに範囲も広いので、後回しにせず少しずつ学習を進めることをオススメします。特に、介護保険制度は毎年出題されているので、必ず学習しておきましょう。
また、最新年度版の資料・参考書で学習する、ということも覚えておいてください。例えば、平成26年に『難病の患者に対する医療等に関する法律』という法律が施行され、難病に関する制度が大きく変わってきています。せっかく覚えたのに古い情報だった、ということにならないよう気をつけてください。
※第106回看護師国試に対応した最新版は、コチラから確認できます。
頻出科目の第3位には、母性看護学がランクイン。注目すべきは、状況設定問題で15.7点も出題されている点です。状況設定問題は1問2点(必修・一般問題は1問1点)なので、得点源として活用できる分野です。一方で、必修問題では1.4点分しか出題がありません。
頻出テーマは、なんといっても産褥の生理。全科目、全テーマのなかで最多の27点をマークしています。第99~104回において毎回出題されているので、必ず学習しておきましょう。
※本記事は、弊社発行の無料情報誌『INFORMA 2016-2017秋冬版』から転載・引用しています。
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