*国試によくでるレビューブックコードTOP10*シリーズ
今回ご紹介するのは、TOP8のコミュニケーションです。
□① 受容と共感の態度をもって患者や家族に接する.
□② 専門用語の使用は必要最小限とし,理解しやすい表現を心がける.
□③ 対象者との会話を増やすことで信頼関係が深まるとは限らない.また,言葉だけではない非言語的コミュニケーション(表情,視線,ジェスチャー,タッチングなど)も活用する.
□④ タッチングは,触れるタイミングや箇所などを意識して意図的に行うもので,看護師と患者の相互作用で成り立つ.患者の心理的状態で有効性が異なる.実施する際は,患者の価値観や社会的背景を考慮する必要がある.
□⑤ 面接の意義として,❶対象者理解のための情報収集,❷医療者-対象者の信頼関係(ラポール)の構築,❸対象者の教育・調整・動機づけがあり,その結果,対象者の満足度も上がることがある.
□⑥ 病気の原因,病状,経過,希望する検査や治療などについての患者自身の考え,価値観,ニーズを聞くことが重要である.
□⑦ 面接の最初では開かれた(開いた)質問(open-ended question)を心がけ,次に閉じられた(閉じた)質問(closed-ended question)で細部を補うようにする. ❶開かれた質問……患者が症状や来院理由を自由に話せる.身体症状だけでなく,心理的・社会的情報も得られる.例: 「今日はどのようなことでいらっしゃいましたか」 ❷閉じられた質問……はい/いいえで答えられるような質問のこと.病歴の不足部分を補う.例: 「吐き気はありますか」
□⑧ 話を途中で遮らずに傾聴することで対象者は話しやすくなる.具体的な方法は,以下のようである. ● 沈黙……対象者が考えを整理する時間を十分にとる. ● うなずき・あいづち…… 表情や言葉で促すことで対象者を安心させ,会話を促進させる. ● 繰り返し……「~なのですね」等,対象者の話を一つひとつ確認し,次の話を促す. ● 要約……対象者の話を手短に整理し,確認を求める.
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●さまざまなコミュニケーション技法が問われているが,そのなかでも受容と共感(13問中4問)や開かれた質問・閉じられた質問(13問中3問)についてよく問われている.また,コミュニケーションにおけるラポールを意味するものについて問われている(13問中2問).
他の国試分析については、『クエスチョン・バンク2018』を確認しましょう!
患者と看護師の関係において,ラポールを意味するのはどれか.
1.侵されたくない個人の空間 2.人間対人間の関係の確立 3.意図的な身体への接触 4.自己開示
詳しい解説や基本事項などの知識は『クエスチョン・バンク2018』でチェックしましょう!!
痛みを訴える患者に対する共感的な対応はどれか.
1.「さっき痛み止めを使ったばかりなので様子を見ましょう」 2.「どこがどのように痛いのですか」 3.「痛み止めはまだ効きませんか」 4.「痛いのはつらいですよね」
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次回はTOP7の「介護保険制度の概要」をご紹介します。
乞うご期待ください!
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