国家試験の質・難易度を一定に保つために、平成16年から導入された試験問題のプール制。実際にどれくらい出題されているのか、第106回国試を例に検証したところ、意外な事実が明らかになりました。(各数値は,第93回~106回の問題で集計したものです)
前提として、プール制の出題形式を以下の2種類に分けて考えます。
上記の形式で集計したところ、240問中58問がプール制による出題という結果になりました。実に約4問に1問がプール問題ということになります。
さらに、必修問題と一般・状況設定問題に分けて集計すると、「必修問題の44%(50問中22問)がプール制による出題」ということが分かりました。 このことは、必修問題が「落とすためではなく看護師として必ずおさえておくべき知識を確認する問題」だということを分かりやすく示しています。
ご存じのとおり、必修問題の合格基準は80%ですので、プール問題対策(過去問対策)がいかに大事か、換言すると、過去問対策をおろそかにすると確実に落ちてしまう、ということを如実に表すデータといえます。