①単問、2連問の状況設定問題 ②著しい長文化傾向 ③全体の19.6%が新しいテーマの問題 ④なじみのない単語の出題 ⑤5肢択二問題の増加
第105回では3連問のみでしたが、厚生労働省が通知していたように単問・2連問の状況設定問題が新たに登場しました。弊社で行った受験後の座談会では,「出題数は同じなのに、状況設定問題のボリュームが増えたように感じた」との声が多くありました。
平成29年2月実施の看護師国家試験・保健師国家試験・助産師国家試験より現行の1状況あたり2連問又は3連問の状況設定問題に加え、長い状況文を付した単問の状況設定問題を導入する。 ※「保健師国家試験、助産師国家試験及び看護師国家試験における状況設定問題について」(平成28年8月1日、厚生労働省)
訪問看護計画に取り入れる内容で最も優先度が高いのはどれか。 1.言語訓練 2.食事指導 3.内服薬の管理 4.排便コントロール 5.階段を昇降する練習 正解:5 正答率:69.4%
第106回では、第105回に引き続きさらなる長文化の傾向がみられ、2,674文字の増加(9.4%↑)という結果になりました(下表)。受験者からは、「問題のボリュームが多く見直す時間が取れなかった」「時間が足りなかった」という声が多くありました。長文のなかから必要な情報を読み解く能力が求められた国試ともいえるでしょう。
第106回で出題されたテーマについて、過去8回分の国試(出題基準が大幅に変更された第99回〜105回、103回追試を含む)と比較を行った結果、下記のようになりました。 ※弊社独自のテーマ名(1,044項目)で、『レビューブック』の目次項目。厚生労働省の「看護師国家試験出題基準」の項目とは異なります。
全240問のうち、19.6%(47問)が新しいテーマの出題という結果になりました。裏を返すと、80.4%(193問)がすでに問われたことのあるテーマから出題されています。興味深いことに第105回においても新しいテーマの出題率は19.6%となっていました。つまり、過去問ベースでの国試対策で8割の得点を取れること(=合格可能)がわかります。
●午前26番…単層円柱上皮(正答率:35.2%) ●午前27番…角加速度(正答率:42.6%) ●午前32番…グレイ(正答率:19.3%) ●午前35番…労働者災害補償保険法(正答率:80.9%) ●午前39番…バレー徴候(正答率:44.8%) ●午前76番…人獣共通感染症(正答率:47.7%) ●午前100番…尿道下裂(正答率:55.5%) ●午後83番…開放性損傷(正答率:92.2%)
5肢択一問題が第105回と比較して12問減り、その分、5肢択二問題が7問増加しました。第105回で大幅に増加した5肢問題の数は若干減少したものの、より正解の難しい5肢択二問題が増えたことが合格基準点を大きく下げた要因の1つだといえるでしょう。一方で、計算問題に変動はありませんでした。
また、第106回の出題形式別正答率は下記のようになりました。 5肢択一、5肢択二になるにつれて正答率が下がっていることから、5肢択二の増加が合格基準点の低下の要因の1つと考えられることが確認できました。
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