臓器移植手術をテーマにした「連続ドラマW 孤高のメス」で手術室看護師役を務める山本美月さん。手術室看護師役ならではのエピソードやドラマの見どころを中心に、最近のお仕事や学生時代の生活など山本美月さん自身についてもお話を伺うことができました。モデルや女優など幅広い分野で活躍される山本美月さんの素顔に迫ります。
山本美月さん(以下、山本さん):演じることが決定した際に、手術室看護師を演じるにあたって必要な知識が載っている資料をいただきました。器械の名前を覚えたり、今回のドラマの要にもなる肝移植の映像を視聴したり、セリフでわからない医療用語が出てきたら調べたりして勉強しました。また、監修の医師のかたからガウンの着脱の仕方やペアンの渡し方なども教わりました。ほかにも手術や疾患の知識、基本的な看護技術など…。手術室看護師はこんなにも知識が必要なんだ、と驚きました。それでも前回の看護師役を演じたときよりは、余裕をもって演じることができました。ペアンを上手く渡せたりなど、器械出しの細かい演技もより自然になれたと思います。
山本さん:手術室での撮影は、ほかの撮影とは違った緊張感がありましたね。手術のシーンでは、動物の肉を使って再現をするので、臭いや質感などがとてもリアルでした。電気メスを使って肉を焼いたときの独特な臭いとか、手術室の狭い空間とか…。医師のかたも監修に入ってくださっていますし、より本物の手術に近い環境を作り出せていると思います。ドラマの時代設定が1989年だったため、布製のマスクを使用したのですが、それがまた苦しくて。手術のシーンを撮影するときは毎回へとへとになります。
山本さん:セリフは何度も繰り返して覚えるようにしています。私の場合、ドラマのセリフなどお仕事で覚えなければいけないことは夜に覚えるようにしていますね。お風呂に入る前に一度セリフを覚えてみて、覚えたと思ったらお風呂で台本なしの状態で復唱して、寝る前にもう一度復習する…。反復することによって長いセリフも覚えられるようになります。
山本さん:翔子は、家族思いで正義感が強く、ものすごく愛情にあふれた女性です。特に両親に対する愛情が深い。私は、あらかじめ役の人物像について考えはしますが、あまりカッチリと役作りをせず、監督の話を聞きながら役作りをしていくようにしています。監督が求めている大川翔子像を現場で初めて聞いたとき、私自身の父親に対する愛情表現と翔子の父親に対する愛情表現が大きく異なっていて戸惑いました。また、看護師として働かなければならない気持ちと、病気になった父親を心配する気持ちで揺れる…、といった心の葛藤を抱えた女性でもあります。正義感の強い部分は少し似ていますが、私とはまた違った魅力を持つ女性だと思います。
山本さん:特に大学生のころは勉強をしつつ仕事もこなしていましたが、それが当たり前だと思っていたこともあり、特に葛藤を感じることはなかったです。むしろ、変化のある生活が好きなので、いろいろなことに挑戦させていただける今のお仕事ができて恵まれているなあ、と思っています。先日は写真集の撮影で初めてトルコにも行ってきたんですよ。
山本さん:カッパドキアがとても印象的で、気球に乗れたことがとても楽しかったです。また、お祈りを耳にしたり、トルコの文化にも触れることができました。写真集を出すということは、私にとって初めての試みだったので、スタイルブックではない等身大の山本美月をお見せできるようにすっぴんのカットなど、これまでにあまり経験したことのないカットにも挑戦してみました。12月に発売したばかりなので、皆さんにもぜひ見ていただきたいです。
山本さん:リフレッシュ方法は、家にこもってずっとアニメを見たり、漫画を読んだりすることです。好きなキャラクターのイラストを描くこともあります。休日はだれの目も気にしない一人の時間を作り、自分の好きなことをして過ごすことで日々の疲れを癒しています。一人でいることが好きなんです。
山本さん:患者さんが助かる医療ドラマが多いと思いますが、この作品はそうじゃない。「死」といったシリアスに真正面から向き合ったのがこの作品の見どころだと思います。看護学生や医療従事者の方が見ても、きっと見応えのある作品になっているんじゃないでしょうか。主人公である外科医の当麻鉄彦(以下、当麻先生)によって病院の関係者たちが影響を受けて成長していく過程や、当麻先生の華麗な手術も必見です。また、私が演じる翔子の当麻先生への想いや家族との絆、翔子自身が成長していく過程もこのドラマの見どころの一つです。
山本美月さん、ドラマ撮影でお忙しいなかインタビューにお答えいただきありがとうございました!
「連続ドラマW 孤高のメス」(WOWOWプライムにて毎週日曜日よる10時00分) 公式ホームページ:https://www.wowow.co.jp/dramaw/kokou/
【ストーリー】 1989年、まだ臓器移植の法制化が進んでいない日本では、移植手術が行なわれるのは当分先であると考えられていた。ある日、地方都市にある湖水町の甦生記念病院に、外科医の当麻鉄彦(滝沢秀明)が赴任する。医療先進国のアメリカで研鑽を積んできた当麻は、「地方でも大学病院と同じレベルの治療が受けられるべき」という信念のもと、あらゆる難手術に挑み、見事な技術で目の前の患者たちの命を救っていく。 また、多くの患者の命を救うため、自らがアメリカで学んだ肝移植手術の必要性を訴える当麻は、同じく肝移植実現に取り組む医師・実川剛(仲村トオル)と対面する。日本の肝移植に大きな役割を果たす2人の医師が出会った瞬間だった。しかし、病院は自らの保身を第一と考え、リスクが大きい肝移植は行なおうとはせず、さらに、病院内の権力絶対主義と古い慣習に塗り込められた医療体制が当麻たちの行く手を阻んでいく。
山本美月さんPROFILE: 1991年7月18日生まれ。インセント所属。2018年12月に初めての写真集『Mizuki』(宝島社)を発売。女優としても、さまざまなドラマや映画、CMなどで幅広く活躍中。2019年1月から始まるドラマ「孤高のメス」(WOWOWプライム)では、2度目となる看護師役を演じる。その他2019年はスペシャルドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(フジテレビ系)や、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(NHK)、映画では「ザ・ファブル」などの公開が控えている。
インタビューを読んでくださった看護学生・看護師のみなさまで、アンケートに回答いただいたなかから合計4名様に、山本美月さんのサイン入りの『かんごろ』、『QBセレクト必修2019』をプレゼントいたします!
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注意事項 ※応募締め切り:2019年1月25日(金) ※回答時間:5分程度 ※この応募は、看護学生・看護師の方に限定させていただきます。 ※ご記入いただいた個人情報等はご本人の同意なく第三者に提供することはありません。ご回答いただいたアンケート内容は当社企画の参考のために使用させていただきます。 ※当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。 ※回答はひとり1回までです(2回以上の回答は無効となります)。 ※当選者には、1月中にメールにて発送先をお伺いいたします。なお、発送は1月下旬頃を予定しております。
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