こんにちは!メディックメディア編集部です。12月も半ばにさしかかってきましたね。 1.2年目の皆さまは、冬休み明けから始まる実習に向けて準備し始めている頃ではないでしょうか? 初めて実習に臨む方たちは、「実習ってどんな感じなんだろう。」と緊張しているでしょうね。 今回はそんな皆さんに、先輩看護学生たちの思い出深い実習エピソードを2つ紹介したいと思います。
【大学4年生 Kさん】
私は大学2年生の最後の実習で、脳梗塞発症後で意識レベルが低く、会話も全くできない患者さんを受け持つことになりました。 「学生でこんな重症の方を受け持つことになることがあるんだ。」と、衝撃を受けたことを覚えています。
挨拶をしても、話しかけても、反応は一切ありません。 どのように接していけばよいのか戸惑いましたが、病棟の看護師や実習の指導者たち、一緒に実習をしていたグループの仲間と相談し、声掛けやタッチングを積極的に行うことにしました。
「今日は●月×日ですよ。天気は晴れていますが、少し肌寒いですね。」 反応は返ってこなかったけれど、私はそのような声掛けをずっと続けました。
受け持ち始めて一週間が経った頃でしょうか、患者さんの眼が開くようになりました。 ちょっとした表情の変化を確認できた時は嬉しくて、私は日々改善する患者さんの状態を観察しながら声かけとタッチングを続けましたね。 実習が終わる3週目には、少しの会話ができるまでに回復し、医師や看護師にも「こんなによくなると思わなかった。」と驚かれるほどでした。
例え言葉を発することができなくても、意識レベルが低くても、 「今、患者さんは何を思っているんだろう。」「患者さんはどうしてほしいのかな。」ということを考えながら関わることの大事さを学んだ貴重な実習でした。
【専門学校3年生 Sさん】
私は、3年生の実習で知った看護師の皆さんの患者さんとの関わり方が一番印象に残っています。
状態が不安定であり、病院内で過ごすことを余儀なくされた患者さんのベッドサイドに、ある写真を見つけました。 見たことのある風景をバックに微笑む花嫁姿をした女性と患者さん。
私は見たことのある風景を不思議に思い、患者さんに写真について尋ねました。 話をするうちに、その写真は娘さんの結婚式を病院内で行った時のものだということがわかりました。
その時の患者さんは、瞬きをすることと小さな声を出すことしかできない状態だったそうですが、 看護師たちの計らいで、病院のデイルームに患者さんのベッドを持って行き、そこで結婚式をしたそうです。 病院での結婚式の様子を話す患者さんはとても幸せそうでした。
病院をただの療養生活の場にするのではなく、生活の場の一部と捉えて患者さんと関わる看護師の方々の行動に感動しました。
先輩たちの実習エピソードはいかがでしたか? 皆さんもこれから実習で色んな経験をすると思います。 時には辛かったり、逃げたしたかったりすることも出てくるかもしれません。
ですが、その経験や感情はこれから看護師になる皆さんにとって、 一生忘れることができない大切な思い出になると思います。 実習は朝も早く、記録を書くのも大変かもしれませんが、がんばって乗り越えていきましょう!
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