国試対策とは、教科書を端から端まで覚えることでも、いろんな参考書や問題集でガムシャラに勉強すること、でもありません。 では、国試対策とは何なのか、どう進めればよいのかその「はじめの”4歩”」をご紹介します。
突然ですが、みなさんが休日に登山をするとしたら、まず何をしますか? ほとんどの人は「登る山のことを調べる」のではないでしょうか。 実は、国試対策でも同じです。登る山(=国試)の特徴(=出題傾向)を知ることがとても重要です。
そこで過去の看護師国試(102~111回)で出題された問題を、よくでる分野順に並べたランキングを表1・表2(※)にまとめました。
※本表は過去102~111回の看護師国試で出題された点数の合計を、国試1回分に換算して表示しています。 * 『レビューブック(RB)』および『クエスチョン・バンク(QB)』『クエスチョン・バンクSelect必修(QB必修)』の章
このランキングによると、 必修問題では,上位5分野(オレンジ色の部分)の配点の合計は50点満点のうち、33.2点もあり、下位5分野(青色の部分)の配点の合計は50点満点のうち、0.9点しかありません。 また、一般・状況設定問題では,上位5分野(オレンジ色の部分)の配点の合計は250点満点のうち、104.6点もあり、下位5分野(青色の部分)の配点の合計は250点満点のうち、8.1点だけでした。
この表からは、
ということがわかります。
頻出分野がわかったら、次におさえたいのが合格ライン(合格基準)です。 看護師国試の合格ラインは、「必修問題40点(50点満点)、一般/状況設定問題160点前後(250点満点、相対評価のため毎年変動する)」とされています。 つまり、満点を取る必要はなく、合格点ラインをめざして勉強したらよいということです。
では、合格ラインに達するための効率的な学習とはどのようなものでしょうか。
合格ラインに達するために重要なことは、学習する分野に優先順位をつけること。 そして、優先順位が高い分野とは出題されやすい分野です。
ここでもう一度、必修問題、一般/状況設定問題それぞれのよくでるランキングのTOP5を確認します。
必修問題配点TOP5
一般/状況設定問題配点TOP5
必修問題では33.2点(合格点40点)、一般・状況設定問題では104.6点(合格点160点前後)の点数を、それぞれこの5分野だけで取ることができます。 これだけの配点があるため、合格のために必ず押さえておかなければならない分野と言えます。
苦手だからといって、配点の少ない分野に多くの時間をかけ、配点の多い分野の対策を後回しにすることがないように気をつけましょう。
では、出題されやすい分野は隅から隅まで勉強したほうがいいのでしょうか? 2歩目でもお伝えしたとおり、看護師国試では、満点をとる必要はありません。 看護師国試では、正答率が70%以上の問題を正解できれば、合格点に達することがメディックメディアの分析で分かっています。 つまり、難しい問題まで正解することよりも、
ことが看護師国試では重要です。
出題されやすい分野の中でも優先順位をつけ、正答率が70%以上の問題は必ず解けるようにしておきましょう。 また、配点の少ない分野でも、正答率70%以上の問題は最低限押さえておく必要があります。
メディックメディアの書籍『QB』『QB必修』には以下のように正答率・選択率が掲載されています。 さらに、正答率70%以上の問題の背景は赤くなっているため、ひと目でわかります。
国試対策のことがなんとなくつかめてきましたか? ここまでの内容をまとめると、看護師国試に合格するためには
の4歩を意識して勉強することが大切です。
次回の記事「【第112回看護師国試】よくでる分野 TOP3とその対策!」では、分野ごとに国試でよく出る内容を分析します。 こちらも読んで、国試という山を制覇しましょう!
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