前回の「国試対策はじめの”4歩”」では、 ①頻出分野を優先して対策すること ②正答率70%以上の問題を必ず解けるようにしておくこと この2つを意識して勉強することが国試合格のための鉄則であるというお話をしました。 今回はこのうちの①の頻出分野に注目します。 まず、看護師国試に頻出の上位5分野は以下のとおりです。
ここからは、このなかの上位3分野でどのようなテーマが問われているかを見ていきます。 なお、以下の出題テーマは「レビューブックコード」(レビューブックの目次のことです)を記載しています。「レビューブックコード」の説明は、「レビューブックコードってなに?」をご覧ください。
基礎看護学は、国試300点中32.1点(配点の10.7%)を占める最重要科目。さらに、この内19.1点分が必修問題で出題されています。 必修問題は40/50点が合格ラインなので基礎看護学の学習をおろそかにすると、その時点で不合格になってしまいます。 以下の表は、基礎看護学分野の出題テーマ(レビューブックコード)を配点順に上位から並べたものです。
この分野の頻出テーマは、褥瘡、看護過程、フィジカルアセスメントなど、看護の基礎となる知識や考え方であるといえます。 基礎的かつ他の科目の土台となる内容であるため、早めに得意分野にしておくことで基礎固めとなり、別分野の学習もスムーズに進みます。 必修問題が多く、基礎的な内容が多いこの分野では、まずは必修問題の過去問題集『クエスチョン・バンクSelect必修』を解くのが効果的。 初めて国試の過去問を解く人にもわかりやすい解説が特徴です。
頻出分野の第2位は健康支援と社会保障制度。国試300点中30点(10.0%)と配点が高く、必修問題では19.4点分と基礎看護学と同じくらい出題されているため“捨てたら落ちる分野”といえます。 頻出テーマの表をみていきましょう。
この分野は他分野とは大きく異なり、精神保健福祉法や介護保険制度の概要、医療法などの法律・制度、統計といった暗記テーマがずらりと並びます。
暗記で得点できる分野ですが、逆に言えば、覚えなければ正解することができません。 出題される範囲も広いので、後回しにせず少しずつ学習を進めることをオススメします。
「少しずつ学習を進める」勉強法にピッタリなのが,『クエスチョン・バンクSelect必修』に付いている「法律・統計丸暗記カード」です。
国試合格のために覚えておくべき、法律・統計の49項目がぎゅぎゅっと1冊にまとまっています。
サッと取り出せる手のひらサイズなので、通学中や休み時間などのスキマ時間に利用して、少しずつ暗記していくと効率的に対策できますよ。
覚えてしまえば
『クエスチョン・バンクSelect必修』
「法律・統計丸暗記カード」
この分野が先ほどの2分野と大きく異なるのは、状況設定問題で7.6点も出題されている点です。状況設定問題は1問2点(必修・一般問題は1問1点)なので、得点源として活用できる分野です。
頻出テーマは、産褥の経過と新生児の生理。 これらは第101~111回の状況設定問題でほぼ毎回出題されているので、必ず学習しておきましょう。 状況設定問題の特徴は、なんといっても問題文が長いこと。 長文形式の問題では、問題文の中から解答に必要な情報を読み取る必要があります。 そのため、『クエスチョン・バンク』で状況設定問題の過去問を繰り返し解くことが重要です。 また、長い文章を読むのが苦手な人向けに、『クエスチョン・バンク』には「長文問題対策のキホン」という記事を掲載しています。 状況設定問題を解くための基本的なポイントをまとめているので、ぜひ読んでみてください!
安定した得点源
次回の記事「【第112回看護師国試】国試によくでるレビューブックコードTOP10(総論)」では、分野ごとの出題テーマ(レビューブックコード)TOP10のご紹介をします。こちらもぜひぜひチェックしてみてください。