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【第113回看護師国家試験】よくでる分野TOP3とその対策

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【第113回看護師国家試験】よくでる分野TOP3とその対策
お知らせ
2024.01.01

 

前回の「国試対策はじめの”3歩”」では、「QBシリーズ(『クエスチョン・バンク看護師国家試験問題解説』『クエスチョン・バンクSelect必修看護師国家試験問題解説』)」を3周して、問題の解説を理解することが必要というお話をしました。
 
ところで、看護師国家試験には出題基準があり、その範囲内から出題されます。項目が大・中・小とあるのですが、小項目単位で2000近くもあります。これらすべてをまんべんなくやろうとすると、とても終わりません。でも安心してください。その必要はありません。出題される項目にはかなりかたよりがあるためです。「QBシリーズ」はそれも考慮した構成になってはいますが、頻出の分野・項目を皆さんも把握していれば、どこからはじめるか、どの順番で進めるかといった進め方の参考になると思います。
そこでここでは、頻出分野について説明します。
過去10年の国家試験問題を26分野に振り分け、それぞれが300点満点中何点分出題されているかを調べました。そのベスト5がこちらです。

  1. 第1位:基礎看護学
  2. 第2位:健康支援と社会保障制度
  3. 第3位:母性看護学
  4. 第4位:精神看護学
  5. 第5位:成人看護学総論

※成人看護学各論は臓器別に集計しており、合計では算出していません。

ここからは、このなかの上位3分野でどのようなテーマが問われているかを見ていきます。
なお、以下の出題テーマは「レビューブックコード」(レビューブックの目次のことです)を記載しています。「レビューブックコード」の説明は、「レビューブックコードってなに?」をご覧ください。


第1位 基礎看護学(35.0点/300点)

基礎看護学は、国試300点中35.0点(配点の11.7%)を占める最重要科目。さらに、この内12.6点分が必修問題で出題されています。
必修問題は40/50点が合格ラインなので基礎看護学の学習をおろそかにすると、その時点で不合格になってしまいます。
以下の表は、基礎看護学分野の出題テーマ(レビューブックコード)を配点順に上位から並べたものです。

 

出題テーマ(レビューブックコード)
褥瘡
看護過程
輸液
フィジカルアセスメント
食事介助
経腸栄養法(経鼻経管/胃瘻・腸瘻)
導尿
採血
酸素療法
医の倫理/看護の倫理

捨てたら落ちる! 最重要分野

この分野の頻出テーマは、褥瘡、看護過程、フィジカルアセスメントなど、看護の基礎となる知識や考え方であるといえます。
基礎的かつ他の科目の土台となる内容であるため、早めに得意分野にしておくことで基礎固めとなり、別分野の学習もスムーズに進みます。
必修問題が多く、基礎的な内容が多いこの分野では、まずは必修問題の過去問題集『クエスチョン・バンクSelect必修』を解くのが効果的。
初めて国試の過去問を解く人にもわかりやすい解説が特徴です。

必修問題での圧倒的な配点! 基礎看護学を落としてしまうと、その時点で不合格になる。
『クエスチョン・バンクSelect必修』
で早めに得意分野にしておく。

 

第2位 健康支援と社会保障制度(32.8点/300点)※1回分の国試での配点に換算して算出

頻出分野の第2位は健康支援と社会保障制度。国試300点中32.8点(10.9%)と配点が高く、必修問題では10.9点分と基礎看護学と同じくらい出題されているため“捨てたら落ちる分野”といえます。
頻出テーマの表をみていきましょう。

出題テーマ(レビューブックコード)
精神保健福祉法
介護保険制度の概要
保健師助産師看護師法
医療法
世帯構造
国民健康・栄養調査
医療保険制度の概要
地域密着型サービス
人口構成
環境の変化と健康への影響

範囲は広いが、暗記で得点できる分野

この分野は他分野とは大きく異なり、精神保健福祉法介護保険制度の概要医療法などの法律・制度、統計といった暗記テーマがずらりと並びます。

暗記で得点できる分野ですが、逆に言えば、覚えなければ正解することができません。
出題される範囲も広いので、後回しにせず少しずつ学習を進めることをオススメします。

「少しずつ学習を進める」勉強法にピッタリなのが,『クエスチョン・バンクSelect必修』に付いている「法律・統計丸暗記カード」です。

国試合格のために覚えておくべき、法律・統計の49項目がぎゅぎゅっと1冊にまとまっています。

サッと取り出せる手のひらサイズなので、通学中や休み時間などのスキマ時間に利用して、少しずつ暗記していくと効率的に対策できますよ。

基礎看護学と同じく、必修問題での圧倒的な配点! 覚えてしまえば得点源になる分野。
『クエスチョン・バンクSelect必修』に付いている「法律・統計丸暗記カード」を使ってガンガン覚えていきましょう。

 

第3位 母性看護学(22.8点/300点)

この分野が先ほどの2分野と大きく異なるのは、状況設定問題で15.3点も出題されている点です。状況設定問題は1問2点(必修・一般問題は1問1点)なので、得点源として活用できる分野です。

出題テーマ(レビューブックコード)
産褥の経過
新生児の生理
妊娠に伴う母体の変化
新生児の看護
分娩第1期
母乳栄養/授乳
新生児・乳児の反射
妊婦の保健指導
分娩経過
セクシュアリティ/ジェンダー
妊娠の成立

状況設定問題で頻出の重要分野

頻出テーマは、産褥の経過と新生児の生理。
これらは第103~112回の状況設定問題でほぼ毎回出題されているので、必ず学習しておきましょう。
状況設定問題の特徴は、なんといっても問題文が長いこと。
長文形式の問題では、問題文の中から解答に必要な情報を読み取る必要があります。
そのため、『クエスチョン・バンク』で状況設定問題の過去問を繰り返し解くことが重要です。
また、長い文章を読むのが苦手な人向けに、『クエスチョン・バンク』には「長文問題対策のキホン」という記事を掲載しています。
状況設定問題を解くための基本的なポイントをまとめているので、ぜひ読んでみてください!

1問2点の状況設定問題での出題が多い分野。得意にすることで、安定した得点源になるでしょう。
『クエスチョン・バンク』で繰り返し状況設定問題を解いて長文形式の問題に慣れる。

 
次の記事では、分野ごとの出題テーマ(レビューブックコード)TOP10をご紹介します。こちらもぜひぜひチェックしてみてください。
【第113回看護師国試】国試によくでるレビューブックコードTOP10
 

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【第113回看護師国家試験】よくでる分野TOP3とその対策

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2024.01.01

 

前回の「国試対策はじめの”3歩”」では、「QBシリーズ(『クエスチョン・バンク看護師国家試験問題解説』『クエスチョン・バンクSelect必修看護師国家試験問題解説』)」を3周して、問題の解説を理解することが必要というお話をしました。
 
ところで、看護師国家試験には出題基準があり、その範囲内から出題されます。項目が大・中・小とあるのですが、小項目単位で2000近くもあります。これらすべてをまんべんなくやろうとすると、とても終わりません。でも安心してください。その必要はありません。出題される項目にはかなりかたよりがあるためです。「QBシリーズ」はそれも考慮した構成になってはいますが、頻出の分野・項目を皆さんも把握していれば、どこからはじめるか、どの順番で進めるかといった進め方の参考になると思います。
そこでここでは、頻出分野について説明します。
過去10年の国家試験問題を26分野に振り分け、それぞれが300点満点中何点分出題されているかを調べました。そのベスト5がこちらです。

  1. 第1位:基礎看護学
  2. 第2位:健康支援と社会保障制度
  3. 第3位:母性看護学
  4. 第4位:精神看護学
  5. 第5位:成人看護学総論

※成人看護学各論は臓器別に集計しており、合計では算出していません。

ここからは、このなかの上位3分野でどのようなテーマが問われているかを見ていきます。
なお、以下の出題テーマは「レビューブックコード」(レビューブックの目次のことです)を記載しています。「レビューブックコード」の説明は、「レビューブックコードってなに?」をご覧ください。


第1位 基礎看護学(35.0点/300点)

基礎看護学は、国試300点中35.0点(配点の11.7%)を占める最重要科目。さらに、この内12.6点分が必修問題で出題されています。
必修問題は40/50点が合格ラインなので基礎看護学の学習をおろそかにすると、その時点で不合格になってしまいます。
以下の表は、基礎看護学分野の出題テーマ(レビューブックコード)を配点順に上位から並べたものです。

 

出題テーマ(レビューブックコード)
褥瘡
看護過程
輸液
フィジカルアセスメント
食事介助
経腸栄養法(経鼻経管/胃瘻・腸瘻)
導尿
採血
酸素療法
医の倫理/看護の倫理

捨てたら落ちる! 最重要分野

この分野の頻出テーマは、褥瘡、看護過程、フィジカルアセスメントなど、看護の基礎となる知識や考え方であるといえます。
基礎的かつ他の科目の土台となる内容であるため、早めに得意分野にしておくことで基礎固めとなり、別分野の学習もスムーズに進みます。
必修問題が多く、基礎的な内容が多いこの分野では、まずは必修問題の過去問題集『クエスチョン・バンクSelect必修』を解くのが効果的。
初めて国試の過去問を解く人にもわかりやすい解説が特徴です。

必修問題での圧倒的な配点! 基礎看護学を落としてしまうと、その時点で不合格になる。
『クエスチョン・バンクSelect必修』
で早めに得意分野にしておく。

 

第2位 健康支援と社会保障制度(32.8点/300点)※1回分の国試での配点に換算して算出

頻出分野の第2位は健康支援と社会保障制度。国試300点中32.8点(10.9%)と配点が高く、必修問題では10.9点分と基礎看護学と同じくらい出題されているため“捨てたら落ちる分野”といえます。
頻出テーマの表をみていきましょう。

出題テーマ(レビューブックコード)
精神保健福祉法
介護保険制度の概要
保健師助産師看護師法
医療法
世帯構造
国民健康・栄養調査
医療保険制度の概要
地域密着型サービス
人口構成
環境の変化と健康への影響

範囲は広いが、暗記で得点できる分野

この分野は他分野とは大きく異なり、精神保健福祉法介護保険制度の概要医療法などの法律・制度、統計といった暗記テーマがずらりと並びます。

暗記で得点できる分野ですが、逆に言えば、覚えなければ正解することができません。
出題される範囲も広いので、後回しにせず少しずつ学習を進めることをオススメします。

「少しずつ学習を進める」勉強法にピッタリなのが,『クエスチョン・バンクSelect必修』に付いている「法律・統計丸暗記カード」です。

国試合格のために覚えておくべき、法律・統計の49項目がぎゅぎゅっと1冊にまとまっています。

サッと取り出せる手のひらサイズなので、通学中や休み時間などのスキマ時間に利用して、少しずつ暗記していくと効率的に対策できますよ。

基礎看護学と同じく、必修問題での圧倒的な配点! 覚えてしまえば得点源になる分野。
『クエスチョン・バンクSelect必修』に付いている「法律・統計丸暗記カード」を使ってガンガン覚えていきましょう。

 

第3位 母性看護学(22.8点/300点)

この分野が先ほどの2分野と大きく異なるのは、状況設定問題で15.3点も出題されている点です。状況設定問題は1問2点(必修・一般問題は1問1点)なので、得点源として活用できる分野です。

出題テーマ(レビューブックコード)
産褥の経過
新生児の生理
妊娠に伴う母体の変化
新生児の看護
分娩第1期
母乳栄養/授乳
新生児・乳児の反射
妊婦の保健指導
分娩経過
セクシュアリティ/ジェンダー
妊娠の成立

状況設定問題で頻出の重要分野

頻出テーマは、産褥の経過と新生児の生理。
これらは第103~112回の状況設定問題でほぼ毎回出題されているので、必ず学習しておきましょう。
状況設定問題の特徴は、なんといっても問題文が長いこと。
長文形式の問題では、問題文の中から解答に必要な情報を読み取る必要があります。
そのため、『クエスチョン・バンク』で状況設定問題の過去問を繰り返し解くことが重要です。
また、長い文章を読むのが苦手な人向けに、『クエスチョン・バンク』には「長文問題対策のキホン」という記事を掲載しています。
状況設定問題を解くための基本的なポイントをまとめているので、ぜひ読んでみてください!

1問2点の状況設定問題での出題が多い分野。得意にすることで、安定した得点源になるでしょう。
『クエスチョン・バンク』で繰り返し状況設定問題を解いて長文形式の問題に慣れる。

 
次の記事では、分野ごとの出題テーマ(レビューブックコード)TOP10をご紹介します。こちらもぜひぜひチェックしてみてください。
【第113回看護師国試】国試によくでるレビューブックコードTOP10
 

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