はじめに

実習でよく出会うデータの基準値をまとめました✨

これを覚えれば、国試問題もすらすら解けちゃうかも！？

①バイタルサイン

・基準値（体温）：36.0～37.0℃

・基準値（脈拍）：60～100回/分

・基準値（呼吸）：12～20回/分

・基準値（血圧）：120（収縮期）～80（拡張期）mmHg 未満

バイタルサインは、「生命徴候」のことで、身体の状態をとらえるのに最も基本的で、重要なサインです。

患者さんを観察するときの基本となります。

観察項目は主に「体温（腋窩）」「脈拍」「呼吸」「血圧（収縮期／拡張期）」の4つです。

②白血球（WBC）

・基準値：3,300～8,600/μL

白血球は、炎症や血液疾患の診断に用います。

炎症が起こっている場合に値が上昇します。

また、低下している場合には易感染状態に注意しましょう。

③ヘモグロビン（Hb）

・基準値（男性）：14～17g/dL

・基準値（女性）：12～15g/dL

ヘモグロビンは、貧血や多血症の診断に用います。

④グルコース（Glu）

・基準値：73～109mg/dL（空腹時）

グルコースは、血糖値を表します。

糖代謝機能の指標となります。

⑤アルブミン（Alb）

・基準値：4.1～5.1g/dL

アルブミンは、水分や電解質の運搬を担う蛋白質です。

栄養状態などの指標となります。

なお、アルブミンが基準値を下回るときには、浮腫などの症状が現れることがあります。

⑥クレアチニン（Cr）

・基準値（男性）：0.65～1.07mg/dL

・基準値（女性）：0.46～0.79mg/dL

クレアチニンは糸球体の濾過機能（腎機能）の指標となります。

腎機能が低下している患者さんには、食事や薬に注意が必要なことがあります。

⑦PaO₂/PaCO₂

・基準値（PaO₂）：80～100Torr

・基準値（PaO₂）：80～100Torr

PaO₂/PaCO₂とは、動脈血中の酸素（O₂）分圧と二酸化炭素（CO₂）分圧のことです。

呼吸状態の指標となります。

さいごに

今回紹介した7つの基準値を覚えて、多忙な実習の準備を進めましょう。

実習中のこれらを使う場面で繰り返し思い出すことが国試対策にもつながります！