[著者紹介]
ベテランナース M.U ナース歴17年、救急から慢性期まで多くの経験を持ち、新人や学生の指導役も 務めたベテランナース。米国看護師試験NCLEXにも合格。気を抜くと関西弁になる。
こんにちは、M.Uです。実習生や新人看護師がつまづきやすいポイントを解説します!
今回はCOPD患者さんへの看護で、病棟でよく遭遇したり判断に迷ってしまいがちな事例を2つ挙げました。
看護学生Aさんは、自分が受け持ったCOPD患者のBさんが喫煙所へ向かうところを見かけたが、注意できなかった。 BさんはAさんに対して怖い表情で「言うなよ」と口止めしてきた。
この事例のように患者さんに脅された場合などには必ず医師や先輩看護師に相談しましょう。 また、看護学生や新人看護師は、患者さんに対して強く指導できないことや患者さんが納得してくれない場合などがあります。 そのような場合にも患者さんの担当看護師に事実を報告し相談するようにしましょう。それによって担当看護師が患者さんの煙草をナースステーションで預かるなどの対応を考えることができます。 禁煙を達成することは難しいことです。多職種によるチームアプローチを支えるためにも看護師が患者さんの情報を共有することが大切です。 またどうしても禁煙できない患者さん、特に喫煙が病気の増悪因子である患者さんには医師が禁煙外来を勧めることもあります。
実習中の学生CさんはCOPD患者であるDさんを受け持っている。 あるとき、Dさんが日常動作(トイレ、洗面等)から帰室した際に呼吸苦があり、 CさんはDさんに酸素流量を上げて欲しいと言われた。 流量をあげれば呼吸苦が改善すると思い、担当看護師へ報告しに行った。
酸素投与時に不必要に酸素流量を上げてはいけません。 慢性的なCO2の蓄積が起きている状態でむやみに酸素流量を増やすと、呼吸中枢が麻痺してしまいCO2を排出しようとする反応が起きにくくなります。すると呼吸が抑制されCO2ナルコーシスがおこる可能性があるのです。そのため酸素流量を増加しても呼吸困難が改善するどころかより悪化してしまいます。 酸素投与中の患者さんを看護する場合は、以上のことを踏まえておくことが大切です。
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