ここでは、今回の国家試験で過去出題されたことない新テーマにはどのようなものがあるか。また、どのような新傾向問題が出題されたのかをみていきます。
過去10年分の国家試験出題内容を弊社で分類し、その既出テーマに当てはまらない項目を調べてみたところ、「新テーマ」とみなされたのは以下3項目となりました。実際どのような問題が出されたのかみてみましょう。
それでは、新傾向問題(テーマは既出だが問われ方が今までと少し異なる問題のこと)はどのようなものが出題されたのでしょうか。
本設問では、尿ケトンはブドウ糖が欠乏し脂肪が分解されるときに生成されるという知識が必要となりました。過去の国家試験では、脂肪分解の過剰で血中に増加するのはどれか(99A28)、食事がとれない妊婦のアセスメントなど(99P109)で出題されたこともありますが、尿ケトン体が陽性になる疾患、という切り口で出題されたことはありません。 正答率は77%と必修としては高くはないです。過去で問われた問題を知識としてしっかり習得しているかが問われており、知識の有無をうまく引き出せるかという意味では良問であると思われます。
本設問では、それぞれの血球の機能や急性炎症の過程に関する知識が必要となりました。過去の国家試験では、慢性炎症に特徴的な所見はどれか(106P76)、や白血球の機能について問う問題(103P30)などが出題されたことがありますが、これらのテーマを組み合わせて問うことはありませんでした。過去問の知識を覚えるだけではなく、その周辺知識もきちんと学習しているかが問われた問題でした。
低カリウム血症については、これまで腎臓に関連した出題が多くみられていました。今回のように「嘔吐や下痢などによって消化管からカリウムが喪失する」という知識はほぼ出題されていません。消去法で正解にたどり着いた学生さんも多いと思われますが、知識としてより高度なことが求められていると思われます。
第109回国家試験では、完全に新規の問題は3問しか出題されませんでした。新規性のある予想問題よりも、過去問を中心に学習し、その周辺知識を身に付ける必要があるといえるでしょう。
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