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【看護師国試】国試によくでるレビューブックコード「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」

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【看護師国試】国試によくでるレビューブックコード「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」
国試対策
2017.01.16

今回の特集「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」

前回は、看護師国試によくでるレビューブックコードTOP10や学習ツールを紹介してきました。

今回より、TOP10〜1のテーマ毎に、国試で問われるポイントや実際の国試問題をご紹介していきます。

第106回看護師国試本番に向けて、得点力をアップしていきましょう!

まずは、TOP10のCOPDです。

日本に限らず国際的にも患者数が多く、臨床現場で見かける機会が多い疾患です。
予防することができる生活習慣病として注目度が高く、禁煙指導などで看護師が果たす役割が大きいため、しっかり学んでおきましょう。

※COPDについて、『レビューブック2017』ではI-51〜53ページ、『クエスチョン・バンク2017』ではI-26〜28、 34〜37に記載されています。

koredake
 
□① COPDとは、たばこ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患である。呼吸機能検査で非可逆性の気流閉塞を示す。
 
□② COPD患者の9割に喫煙歴があるといわれており、喫煙が最大の危険因子である。
 
□③ 気管支閉塞により呼気が延長し、口すぼめ呼吸がみられる。
 
□④ 胸部打診では過共鳴音、聴診では肺胞呼吸音減弱、呼気延長を示す。
 
□⑤ 呼吸機能検査で1秒量FEV1.0)、1秒率FEV1.0%)、ピークフロー肺拡散能の低下などがみられる。
 
□⑥ 動脈血ガス分析では、PaO2↓、PaCO2↑(呼吸性アシドーシス)、A-aDO2↑(拡散障害換気血流不均等)を示す。
 
□⑦ 労作時の呼吸困難の程度を調べるために、呼吸困難時の動脈血酸素飽和度を測定することは有効である。
 

【看護】
□⑧ 呼吸困難には、腹式呼吸口すぼめ呼吸リラクセーションなどによる効果的な呼吸法の習得が行われる。
 
□⑨ 日常生活では禁煙感染予防便秘予防下肢の筋力トレーニングなどの指導が必要となる。急激な寒冷刺激を避け、換気障害を最小限にして気道感染を予防する。禁煙は守られないことも多く、リスクについて十分な説明が必要である。
 
□⑩ 慢性安定期には、大気汚染職場環境などの病因を除去し、積極的な排痰(体位ドレナージ)、呼吸リハビリテーション、薬物療法、酸素療法を行う。症状の改善がみられない場合は手術療法(肺容量減量手術)も検討する。
 
□⑪ 患者にはインフルエンザワクチン肺炎球菌ワクチンの接種を勧める。
 
□⑫ 高濃度酸素投与は、CO2ナルコーシス(参照I-17)を誘発するおそれがある。鎮静薬睡眠薬の投与時には十分な注意を払う。
 
レビューブックの付録『コレダケ』で得点力アップしましょう。

kokubun

●病態(9問中4問)や患者への指導(9問中3問)が出題されており、状況設定問題が多い。

他の国試分析については、『クエスチョン・バンク2017』をチェックしましょう。

kokushi

 

第1問(第103回追試験午前33問目)

慢性閉塞性肺疾患で正しいのはどれか。
1.1秒率の低下が特徴的である。
2.肺活量の低下が特徴的である。
3.在宅酸素療法の適応にならない。
4.CO2ナルコーシスの場合は高濃度の酸素吸入を行う。

 

詳しい解説や基本事項などの知識は『クエスチョン・バンク2017』でチェックしましょう。

第2問(状況設定問題、第99回試験午後103~105問目)

88歳の男性。慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉を長年患っている。他に慢性疾患の既往はなく日常生活動作はほぼ自立している.1週前から息苦しさが増強し、昨日から38.0℃の発熱があって受診した.経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉82%.動脈血ガス分析(room air):PaO2 45Torr、PaCO2 50Torr.胸部エックス線撮影の結果、右肺上葉に陰影を認め肺炎と診断された。

〔103〕このときの所見でみられる可能性が高いのはどれか。
1.胸部の打診での過共鳴音
2.吸気と呼気との長さの比がほぼ2:1
3.右胸の下肺野付近の皮膚に皮下気腫
4.胸郭の前後径と左右径との比がほぼ1:2

〔104〕入院し、抗菌薬の点滴静脈内注射と酸素投与とが開始された。
今後の発生に最も注意が必要なのはどれか。
1.腹 水
2.脱水症状
3.高血糖症状
4.CO2ナルコーシス

〔105〕その後順調に回復したため退院が決まった。患者はエレベーターのない公営住宅の4階に1人で暮らしており、近隣に家事を手伝ってくれる親戚や友人はいない。食事は不規則でインスタント食品ばかりである。
退院指導で入れるべき内容はどれか。2つ選べ。
1.嚥下訓練
2.水分制限
3.毎日の散歩
4.外出後の手洗い
5.配食サービスの紹介

 

詳しい解説や基本事項などの知識は『クエスチョン・バンク2017』でチェックしましょう。

☆次回予告☆

次回はTOP9の「パーキンソン病」を紹介します。

乞うご期待ください!

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【看護師国試】国試によくでるレビューブックコード「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」

国試対策
2017.01.16

今回の特集「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」

前回は、看護師国試によくでるレビューブックコードTOP10や学習ツールを紹介してきました。

今回より、TOP10〜1のテーマ毎に、国試で問われるポイントや実際の国試問題をご紹介していきます。

第106回看護師国試本番に向けて、得点力をアップしていきましょう!

まずは、TOP10のCOPDです。

日本に限らず国際的にも患者数が多く、臨床現場で見かける機会が多い疾患です。
予防することができる生活習慣病として注目度が高く、禁煙指導などで看護師が果たす役割が大きいため、しっかり学んでおきましょう。

※COPDについて、『レビューブック2017』ではI-51〜53ページ、『クエスチョン・バンク2017』ではI-26〜28、 34〜37に記載されています。

koredake
 
□① COPDとは、たばこ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患である。呼吸機能検査で非可逆性の気流閉塞を示す。
 
□② COPD患者の9割に喫煙歴があるといわれており、喫煙が最大の危険因子である。
 
□③ 気管支閉塞により呼気が延長し、口すぼめ呼吸がみられる。
 
□④ 胸部打診では過共鳴音、聴診では肺胞呼吸音減弱、呼気延長を示す。
 
□⑤ 呼吸機能検査で1秒量FEV1.0)、1秒率FEV1.0%)、ピークフロー肺拡散能の低下などがみられる。
 
□⑥ 動脈血ガス分析では、PaO2↓、PaCO2↑(呼吸性アシドーシス)、A-aDO2↑(拡散障害換気血流不均等)を示す。
 
□⑦ 労作時の呼吸困難の程度を調べるために、呼吸困難時の動脈血酸素飽和度を測定することは有効である。
 

【看護】
□⑧ 呼吸困難には、腹式呼吸口すぼめ呼吸リラクセーションなどによる効果的な呼吸法の習得が行われる。
 
□⑨ 日常生活では禁煙感染予防便秘予防下肢の筋力トレーニングなどの指導が必要となる。急激な寒冷刺激を避け、換気障害を最小限にして気道感染を予防する。禁煙は守られないことも多く、リスクについて十分な説明が必要である。
 
□⑩ 慢性安定期には、大気汚染職場環境などの病因を除去し、積極的な排痰(体位ドレナージ)、呼吸リハビリテーション、薬物療法、酸素療法を行う。症状の改善がみられない場合は手術療法(肺容量減量手術)も検討する。
 
□⑪ 患者にはインフルエンザワクチン肺炎球菌ワクチンの接種を勧める。
 
□⑫ 高濃度酸素投与は、CO2ナルコーシス(参照I-17)を誘発するおそれがある。鎮静薬睡眠薬の投与時には十分な注意を払う。
 
レビューブックの付録『コレダケ』で得点力アップしましょう。

kokubun

●病態(9問中4問)や患者への指導(9問中3問)が出題されており、状況設定問題が多い。

他の国試分析については、『クエスチョン・バンク2017』をチェックしましょう。

kokushi

 

第1問(第103回追試験午前33問目)

慢性閉塞性肺疾患で正しいのはどれか。
1.1秒率の低下が特徴的である。
2.肺活量の低下が特徴的である。
3.在宅酸素療法の適応にならない。
4.CO2ナルコーシスの場合は高濃度の酸素吸入を行う。

 

詳しい解説や基本事項などの知識は『クエスチョン・バンク2017』でチェックしましょう。

第2問(状況設定問題、第99回試験午後103~105問目)

88歳の男性。慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉を長年患っている。他に慢性疾患の既往はなく日常生活動作はほぼ自立している.1週前から息苦しさが増強し、昨日から38.0℃の発熱があって受診した.経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉82%.動脈血ガス分析(room air):PaO2 45Torr、PaCO2 50Torr.胸部エックス線撮影の結果、右肺上葉に陰影を認め肺炎と診断された。

〔103〕このときの所見でみられる可能性が高いのはどれか。
1.胸部の打診での過共鳴音
2.吸気と呼気との長さの比がほぼ2:1
3.右胸の下肺野付近の皮膚に皮下気腫
4.胸郭の前後径と左右径との比がほぼ1:2

〔104〕入院し、抗菌薬の点滴静脈内注射と酸素投与とが開始された。
今後の発生に最も注意が必要なのはどれか。
1.腹 水
2.脱水症状
3.高血糖症状
4.CO2ナルコーシス

〔105〕その後順調に回復したため退院が決まった。患者はエレベーターのない公営住宅の4階に1人で暮らしており、近隣に家事を手伝ってくれる親戚や友人はいない。食事は不規則でインスタント食品ばかりである。
退院指導で入れるべき内容はどれか。2つ選べ。
1.嚥下訓練
2.水分制限
3.毎日の散歩
4.外出後の手洗い
5.配食サービスの紹介

 

詳しい解説や基本事項などの知識は『クエスチョン・バンク2017』でチェックしましょう。

☆次回予告☆

次回はTOP9の「パーキンソン病」を紹介します。

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